自然に返ることの難しさ
東京で仕事をしているから思うのかもしれませんが、なんだか人工物には飽き飽きしているような面があります。
もっと簡単に自然に返ることはできないだろうかとも思います。
経済で成り立っている国に住んでいるので仕方ないことではありますが、
何をしてもどこへ行っても、人の手が入っていて純粋な自然というのはなかなか手に入れることができません。
・人工物から離れること
・自然の中に身を置くこと
これらが凄く凄くすっごーく難しいんだって事をしみじみ感じるのです。
誤解しないでください。
人工物が嫌だとか必要ないとかって言っているわけじゃないんです。
今の時代に人工物を完全に捨ててしまったらとても生きていくことができません。
人工物と自然物の割合を、もう少し自然寄りにできたらいいのになぁ
と言っているのです。
野生に戻るんじゃなくて、自然に返れるチャンスが欲しい・・・
そう言えばいいのかな。
例えば食べること
現代は有名レストランや話題のお店へ行けば
色々な美味しいものがいつでも食べられる時代です。
テレビやSNSで話題のお店に行けばいくらだって美味しいものを
食べることができるのでしょう。
でも、どこかの田舎で
お婆さんが漬けた沢庵とかきゅうりとか
手作り味噌の味噌汁、具材は近所で採れた玉ねぎとかジャガイモとか
これだけで物凄く美味しくご飯が食べられるし、近くの漁港で揚がった
アジでもあれば最高ですね。
現代人にとってはそういう食事がとても希少で贅沢なんですよね。
現代の人達は手の込んだ料理や手の込んだ食べ物で慣らされていて、
本当の素材の味を知っている人がとても少ないように思えます。
野菜や果物も品種改良とかで昔とは味が違います。
これって裏を返すと、今の若い人達は元々の本来の味を知らないまま大人になって美味しい食事、美味しいスイーツを口にしているので、
素朴な無垢の食材の味を知らないんじゃないでしょうか?
それに、今時の世の中にはそんな過去の遺産は商売にはならない
そんな理由で絶滅してしまっている感じです。
若い時には気付いていなかった事だけれど、
オートバイというのは本当に贅沢な遊びだと思うのです。
何が贅沢かというと、、、
車や電車で行く旅行とは違って、自然現象を直接体で受けて移動できるという贅沢。
空の広さを体中で感じることができる瞬間がある贅沢
空気の変化を感じる瞬間がある贅沢
雨が降れば雨の冷たさも痛さも感じます。
そういう贅沢はバイクでしか味わえないのかな。。。
僕は自然物だけがすべてだなんて思っていません。
人工物からでなければ享受できないことも沢山与えてもらっています。
オートバイもアスファルトもガソリンもあるからこそのツーリングができるわけだし、
人工物のおかげでネットやスマホもいろんな電子制御の恩恵を受けることができています。
肝心なのは、人工物と自然物とがもっとバランス良く存在できたらいいのにって、
なんだか高いお金を払って、人よりももっと時間をかけないと自然に戻れないって、少し変な時代なのかなって思ったります。
いつかきっと、バイクで田舎を旅して
どこかの農家でご飯と自家製漬物をいただける日を
楽しみにしている今日この頃です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?