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外資系企業で働きたい?

久し振りに英語を通して日本を知ろうという記事です。
しばらくこの辺の記事を書いていなかったので、少し緊張気味(笑)

今回のテーマは、語学を活かして外資系企業で働きたいか?
ということです。
もちろん、人それぞれなので、この問いに対しては
Yes の人もいれば
No という人もいるのでしょうが
その前に、日本の企業と外資系ではどんなところが共通するのか
どんなところが違うのか、
外資系で働くとどんなところに強みがあるのかないのか、
あくまでも僕自身の経験からですが、経験者として思う所を書いてみようと思います。
僕個人の経験なので、必ずどこの会社でもこれがあてはまるとは限りませんし、その通りドンピシャの会社もあるかもしれません。
あくまでも参考情報ということでご理解いただければと思います。


◆日本の企業に比べて給与は高いかも

日本の企業、特に大手になればなるほど給与規定や年功序列的な会社は
今でも多いのではないでしょうか?
もちろん業種にもよりますしどんなポジションで働くのかによって、
支払われる給料は多いかもしれませんし少ないかもしれません。

僕自身は同年代の平均的な年収に比べると多かったことは確かです。
僕自身、こんな給料をもらってて良いんだろうかと思った時期もありますが、雇う側からしてみれば、専門知識+語学という二本立てで雇用する難しさを考えるとあながち法外な給料の高さということでもなさそうです。

特に顧客層が日本人中心なのであれば、
・顧客(日本人や日本企業)の価値観や文化、商習慣を熟知している
・本国(海外)の主要メンバーとそつなくコミュニケションできる
・担当する業務に関する経験や専門知識がある
この辺のところがある意味で武器になるので、日本の企業で働くよりも
給与としては日本企業比で 4~50%増しもあり得ない話ではないと思います。

◆デメリットもなくはない

外資系企業の場合、ビジネスに関してはとてもドライな面があるということが、日本人にとってはデメリットな場合もありそうです。
僕自身、過去に何度も目の当たりにしてきましたが、
ある日突然、なんの前触れもなしにいきなり本国から日本にいる責任者に電話がかかります。(現在ならメールかもしれませんね)

〇月〇日に事業撤退するから明日からオフィスの片付けを始めて、〇日までにオフィス内の資産リストを用意しておいてくれ。

その連絡をうけた責任者は言われた通り、翌日から片付けを始めて所定の日までに綺麗さっぱりオフィスを撤収していなくなります。
当時は今ほどインターネットや企業のネットワークは普及していなかったので厳格な管理はしていなかったようですが、外資系の場合は解雇が確定した翌日にはパソコンでログインできないという会社も全然珍しくありません。

さすがに日本の労働基準法に抵触するわけにはいかないので、3ヶ月の給料補償はありますが、事前の告知も通知もなく突然に解雇を告げられます。

◆日本の企業と同じ感覚でいると痛い目に遭うかも

日本の外資系企業では、ある程度の大手企業でないと新卒採用をする会社はあまり聞きません。
東京勤務の社員数が100人前後くらいならほぼ間違いなく経験者しか採用しないのではないでしょうか。

僕自身も今の会社で採用活動をしたことはあります、外資系企業の比較的高い給料を目当てに応募する人がいます。
僕が採用担当をした時にはそんな事は言いませんでしたが、会社によっては
面接の席で、
「採用初年度に与えられたターゲットをクリアできないと二年目の雇用は
    ありませんがそれでもいいですか?」
そんなことをズバリ言われるそうです。

普通の日本人はこんなことを言われるとやはりビビリます。
殆どの人はその会社で働くことを諦めるようですね。
ただ、こんな厳しい言葉を面接のその場で言ってくれる会社は親切で正直で優しい会社だとも言えます。
面接の時には候補者に良いことばかりを言って、いざ採用すると高いノルマを課して、ダメなら不適格として会社を辞めてもらう。
悪い言い方をすれば、人材というのは消耗品のような感覚でいくらでも
交換すると言って過言ではないようです。

ですので、一度入社したらこちらが退職するまでは安泰だなんていう感覚で入社すると、後で痛い目に遭う可能性もあります。

◆ 日本人なら当たり前の感覚は通用しない

日本人は礼儀正しい、親切で丁寧、真面目で勤勉、長時間働き過ぎ
テレビや雑誌、新聞などで日本人を評価する言葉を多く見かけます。
これらの評価は決して嘘ではないと思います。
しかし、気を付けないといけないのは、これらの評価というのは、
特定の個人のことを言っているのではなく、日本という国の日本人を見た時の評価です。
ところが、一人の個人として企業内で役割を持って仕事をするようになると、こんな評価をする外国人は一人もいません。
誰も日本人である一人の個人について、礼儀正しいとか親切だとか真面目で勤勉だなんて評価する人はいないのです。
何故なら、日本に旅行に来た外国人は日本人の群れの中にいる一人の外国人だからです。
ところが外資系企業で働くと立場は完全にひっくり返ります。
外国人の中の一人の日本人なので、評価の基準が大きく変わってしまうからです。

例えばですが、
日本人の感覚として、自分が悪いわけではなくても、ゴメンねとかすいませんという言葉を口にしがちです。
でもアジア系の人に対しても欧米の人に対しても、ゴメンねとかすいませんと言っても受け止められることは殆どありません。
そんなことより、依頼している〇〇のことは今どうなっているのか、
〇月〇日までに確保できるのかということしか話題にしません。
詫びることを丁寧だとか礼儀正しいなんて思ってくれる外国人はほぼいないと思った方が良いでしょう。

また、日本人が働き過ぎだという人も多くいますが、
じゃ、欧米人は時間になったらきっちり仕事を終わりにして、休日は一切仕事をしないのかというと、そんなことはありません。
むしろ日本人よりも彼らの方が長時間仕事をしています。
家にパソコンを持ち帰ってでも仕事をしていたりします。
特にある程度の管理職的な立場の人や、事業部門長みたいな立場の人なら尚更のこと、昼夜、平日休日にあまり関係なく仕事をしているので、
もしある程度の高いポジションで仕事をしたいと思っている場合には、
「外資系だから休みには仕事しない。時間になったらさっさと帰る。」
そういう感覚は捨てた方が良いかなと思います。

具体的な仕事の中身、業務の中身についてもそうです。
日本人の感覚だと、最初に必要な材料、必要な情報を全部揃えてから実際の業務に入ろうとします。
例えばですが、カレーライスを作ろうと思ったら、野菜や肉を買いに行く前に、レシピを考えてから買い物に行きますよね?
ところが外国の人達が仕事をする上ではまるで違います。
カレーを煮込んでいる時に思い出したように、辛味を足そう、今からペッパーを買いに行ってくれないか?
みたいなことは日常茶飯事です。
酷い時には、準備段階で「ペッパーは何グラム必要?」と聞いても
「要らないなぁ」 という生返事をしておいて、調理が始まってから慌てて
「買いに行って来い!」って騒ぎだすようなこともあります。

まぁ、なんにしても日本人の感覚や常識なんてものは、ほぼ通用しないです。

綺麗にカッコ良い外資系企業でのお仕事を思い浮かべている人は多いかもしれません。
でも中身は想像以上に泥臭いです。
僕は正直に今までに気付いたところ、感じたこと、思ったことをを誇張せず、足し算も引き算もしないままありのままを語りました。

あなたはどう感じたでしょうか?

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