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エンジンスライダーってなんだ?

僕のCB1300ST、購入時にはエンジンスライダーがついていました。
『これは一体何のために取り付けられているんだろう?』
僕の素朴な疑問でした。

見る限り、エンジンやクランクケースを保護しているようには見えません。
実際にクランクケースカバーを見ると前のオーナーが立ちゴケしたと思われる傷がしっかりついてます。
だったら何が目的なのか?
30年前にはこんなパーツを見たことがなかったので、リターンしたのをきっかけに調べてみました。

・サーキットでの転倒時にエンジンが路面に衝突して破損するのを防ぐた
    めだそうです。
    これは想像ですが、転倒時にエンジンやステップなどの金属部分がサーキ
    ットの路面を傷めないようにできる効果もあると思われます。
・スライダーという名の通り、転倒したバイクを路面の上を滑らせることで
    コース上に止まらせないようにするためで、コース上に止まると後続車が
    衝突する危険を防ぐ意味があるようです。

だとすると、公道しか走る予定のない僕のCBにエンジンスライダーが付いている意味がない。
いや、むしろ外すべきだと判断をしました。
試しにバイクを限界まで傾けてみると最初に設置するのはクランクケースカバーでした。
少なくとも立ちゴケした時のクランクケースカバーの保護にはなりません。本当に転倒(軽度)したらクランクケースで路面を擦る状態になるのでスライダーの意味がないですね。
本当に真横になるまで転倒(本当の意味での転倒)すれば、確かにエンジンを保護してはくれるけど、その時には樹脂製のエンジンスライダーが路面の上を滑ることでコースの外(道路の外)へバイクが飛び出して行くことになるのです。

さて、一般公道で本当に転倒したバイクが道路上をスライドして行ったらそれで良いのでしょうか?
僕には「良い」とは言えません。
バイクが路面を滑って行った先に他のバイクや人、車があったらどうなるか?
これはサーキットとは大きく違うところです。
サーキットならコースの外にはセーフティバリアがあったりエスケープゾーンがあるだけですが、公道では道路の端や外側に何があるかわかりません。

ここは、樹脂製のスライダーではなく、金属製のバンパーにすべきだと、そう考えてバンパーに交換した次第です。

言われてみると、街中で見かけるバイク、特にスーパースポーツにはスライダーが取り付けられているのを良く見かけますが、
公道を走るバイクで本当にあれって良いのかどうか僕には疑問ではあります。

写真ではわかりにくですがエンジンスライダーを外してバンパーに交換してあります


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