安全と自分のリズムのバランス
バイクで走るときには自分のリズムというものがある
自分にとって快適に走ることのできるリズムというのは
単にスピードを出せば良いわけではなく
ゆっくり走れば良いというものでもない
コーナー手前でのブレーキのタイミング
シフトダウンしてエンジンブレーキをかけるタイミング
体重移動のタイミングと移動した体重を戻す加減
アクセルを戻す
アクセルを開ける
操作のすべてには自分だけのリズムがある
人と走ると
特に誰かの後ろを走ると自分のリズムで走ることが難しいことがある
初心者と走っても
走り屋と走っても
自分のリズムを保つことは難しい
前走者にペースを合わせないといけないからだ
危険なのは
自分のリズムではついていくのが大変なペースで走り続けること
無理なペースで走り続けると
5分、10分と時間が経つにつれて自分のリズムは滅茶苦茶になる
そしてどこかでブレーキングが間に合わずにコーナーを曲がり切れない
単にオーバースピードでコーナーを曲がれない
路面に浮いた砂や小砂利でスリップ転倒
そういうことにつながりやすい
だから
「怖い」 と思ったら、置いて行かれても良いから
自分のリズムを取り戻すことだ
「怖い」と思うのは
自分が対応できる速さやリズムが
実際の速さやリズムにマッチできていないからだ
自分のリズムをつかむまでには個人差もあるだろうけど
数ヶ月の人もいれば数年かかる人もいると思う
そしてリズムを磨いていくと
ある程度はどんなペースにも自分のリズムを壊さずに
走れるようになる時がくる
ブレーキングテクニックも
アクセルワークも
クラッチの使い方も
大切なテクニックかもしれないし教えてくれる人もいる
ネットを探せばそういうノウハウを公開している人もいる
でも
自分のリズムだけは
世界中の誰も教えてくれることはない
個々に自分だけのリズムを持っているからだ
だから
リズムだけは自分で走って磨くしか方法はない
そして
事故や転倒をしないということも
守らなければいけない
安全を維持できるようにするための
リズム感覚を磨くということ
単純に早く走れればいいということでは決してない
最終的に安全と自分のリズムをバランスさせる走り方