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【時差日記】7.8 オランダ・アムステルダム編🇳🇱



6:30
12時間のフライトはぐっすりと眠り何のストレスもなくオランダに到着。


当たり前だが日本語表記はひとつもない。
とりあえず前の人にならって前に進んだ。

噂の出国審査場へ到着。

そういえば何聞かれるんだっけ。
ホテル?滞在期間?目的?くらい?

前の人見ていると時間がかかっている上にたくさん書類を見せていて、審査官も眉間に皺を寄せたまま話している。

えっ。こんなにピリピリするの。こわ。何も準備してない私は結構焦った。


今更何かできることもなくついに私の番。


「パスポート見せて」「どうぞ!」
「何日いるの?」「2日間!次はデンマーク!」
「どこに滞在するの?」「ホテル!」
「えーっと、アムステルダム?」「そう!」
「ここにきた目的は?」「観光!」
「いいね、良い旅を。」


笑顔で馬鹿みたいに単語だけ発してあっけなく終了。
審査官も普通に笑顔だった。なんだこんなもんかと安堵する。

日本のパスポート様様だろうか。


空港の外に出ると、ハグをする人、花束片手にそわそわする人、ウェルカムボードにパーティーグッズで迎える人、
たくさんの人を横目にひとり駅へと向かった。

湿気のない少し冷たい空気に改めて違う国に来たと感じさせられる。


広い駅。ぐるりと見渡すがホテルまでの電車がどれだか、切符はどうやって買うのか全くわからない。

早々に諦めてチケットカウンターへ向かい切符の買い方、改札などを教えてもらう。


「この時間、乗り場にこの名前の電車が来るからあなたはそれに乗るのよ。
4駅後にその名前の駅があるからね。良い旅を!」

とめちゃくちゃ丁寧にメモしてくれた。出会う人みんな優しい。
幸先良すぎてずっと口角が上がりっぱなし。


教えられた電車に乗り込みホテルのある街へと向かう。
座席広い。椅子高い。車窓から見える景色はとにかく木がでかい。

日本じゃなかなか見ない大きさの街路樹に圧倒されると同時に、ちょうど日本では小池さんが当選したこともあって、ずっと守られてきた街中の大きな木がとても偉大なものに思えた。
そもそも木の品種も違うだろうし、台風や地震、自然災害の多い日本では現実的じゃないのかもしれない。
だけど屋根くらい高くて大きな木は影も大きくて涼しく、ざわざわと音が立つと癒される。木はある方がいい。


またいつもの行きたいやりたい口だけで終わる気がしていたので、本当に知らない国にいる…とわくわくソワソワ。

運河と蔦まみれの家。可愛い。


辺りを散策しながらホテルに到着する。
が、カードキーがないと入れない仕様。

入り口間違えた?と思って突っ立っていると、開けようか?と喫煙所にいた男の子が駆け寄ってきてくれた。
ありがと〜!

無事中に入り、チェックイン前だったので荷物だけ預かってもらう。
ロッカールームに案内してもらうとなんと9€(約1500円)
早速物価の高さに圧倒される。仕方がない。暗証番号を設定して荷物を預ける。


たまたま前日に友達がアムステルダムに来たということをインスタで知り、合流してカフェでお茶をした。
一日違いの同じ時間の同じ航空会社のフライトだったので驚いた。
どちらかが一日ずらしていたら関空でバッタリ会っていたかもしれない。
数年ぶりの再会。他愛もない話をして散歩をしてお昼頃には解散。

国立公園前の公園。やっぱり木がでかい。
だだっ広い広場。たくさんの人がゴロゴロしてた。



しばらく広場でゴロゴロした後、目の前の国立美術館に入った。

入るやいなや「bag」と言われてキョトン。
は?って顔をしているとまた「bag」と言って長テーブルをトントン。とされた。
ああ、置けってね。どうやら手荷物検査があるらしい。
なるほど〜。デモ対策だろうか。でももうちょいなんか言うてくれんかな〜。

無事に通してもらい、
かの有名なレンブラントの夜警やゴッホの自画像、
フェルメールの牛乳を注ぐ女をはじめとする絵画などを見て回った。

フェルメール/牛乳を注ぐ女
ゴッホ/自画像


みんな絵についてあれこれ話したり、圧倒的に子どもが多くて自由。絵の前で座り込み模写をしている子もいた。

ゴッホ/麦畑と模写する男の子


うるさくもないけれど学芸員さんの革靴がコツコツと鳴り響くようなピンと張り詰めた空気もない。
息を呑むように向き合うのもいいけど、これくらい感想を言い合ったり考察を話したりできる空気感はとてもいいなと思った。

途中、廊下でステンドグラスを発見。圧巻。

2階へ登った先にあるステンドグラス


一方通行では全てを見切れないので行ったり来たり、ルートがないのも新鮮だった。
マップを見ながら順番に作品を見て回る。

一番のお目当ては修復されたレンブラントの夜警
あまりの迫力に圧倒されて写真撮りそびれました。。大失態。。

せっかく写真撮影okな上にiPhoneのシャッター音が鳴らなくなったのに
(日本や韓国くらいしかシャッター音が鳴らないらしい。オランダに着いた途端勝手にシャッター音が消えていた。)
殆ど写真を撮らずに回り終えてしまった。無念〜。

館内には図書館もあったよ。
吹き抜けで壁一面に並ぶ本に螺旋階段。大きな窓から降り注ぐ光が眩しかった。

世界一美しい図書館と言われているらしい


約8000点の作品を見て回るのに3時間。大満足。
ポストカードを3枚買って美術館を後にした。


次にセントラルステーションの方へ向かいながらアムステルダム内を散策。
街の雑多な感じや歩きタバコ、石畳の隙間に詰まる吸い殻、溢れるゴミ、賑やかな通り。

なんだろうこの既視感。どこかに似ている。

あそこだ。大阪。
とても心斎橋感がある。

日本は海外に比べてタトゥーへの偏見が多い、タトゥーをしている人が少ない。
なんて言うけれども圧倒的に心斎橋の方がタトゥー率が高いような気がする。

さて、花大国と言われているオランダ
シンゲル運河沿いにある花市場も覗いてみたよ。
切り花よりも圧倒的に種や球根が多かった。


歩き回ってそうこうしているうちに夕方。充電は10%を切ろうとしている。
モバイルバッテリーを取り出すが付かない。充電はあるのに付かない。

…ピンチ!

慌ててGoogle mapを開いて帰る方向を確かめホテル方面の路面電車に飛び乗った。
電車の中で切れる充電。
クイックペイだけなんとか生きてる状態になった。
(オランダの路面電車はクイックペイで乗り降りできる)


なんとか電車を降りて無事ホテルに到着。
また近くの人にカードキーで扉を開けてもらう。

チェックインの前にロッカーの荷物を取り出そうとするが「暗証番号が違います。」の文字。

違うわけがない。誕生日を入力したんだから。
何度も試すが開かないロッカー。

仕方なくフロントへ行きロッカーが開かないことを伝える。

「大丈夫よ。心配しないで。今行くからね。」となんかめっちゃ慰められ
あっさりロッカーを開けてもらえた。

そのままチェックインをお願いするがモバイルチェックインよと言われて涙。
充電がないことを伝えて無事フロントで済ますことができた。

部屋に着き、ベッドにダイブするとどっと疲れが襲った。
初めての旅に慣れない英語。
21時半を過ぎても明るかったがこの日は早々に眠ってしまった。









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