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【時差日記】7.7 オランダ・アムステルダム編🇳🇱


7/7

ちょうど一ヶ月前の今日、北欧を周遊することに決めた。
なんとか現状から脱却したい一心、ただの現実逃避から始まった今回の旅。

朝目が覚めて昨日の夜に冷やしておいた大きな赤肉メロンに包丁を入れる。
キッチンから差し込む夏の朝陽が瑞々しいオレンジをより一層キラキラと照らしてとても綺麗だった。

久しぶりに見た朝陽をしばらくボーっと見つめながら本当に今から海外へ?と今更なことを思う。

バックパックひとつに約3週間分の荷物を詰めて関西空港へと向かい、修学旅行以来初めての国際線に乗る。


空港に着いて、さてと、何をするんだ?

スーツケースの旅行者にビジネスマン、どんどん追い抜かされながら立ち尽くし、
右も左もわからなくて「国際線 乗り方」と検索をかけた。
それくらい飛行機の乗り方を知らない。

まずはチェックインするらしい。どこで?
もう探すより聞く方が早いと思い、近くにいた従業員さんらしきおじちゃんに飛行機の予約情報を見せて

「どうしたら良いですか?」と投げやりな質問をする。

「まだ受付始まっていないからこの辺りで待っててね。」と言われ、
飛行機14時なのに11時半に着くのは流石に早すぎたか〜としばらく辺りを散策することにした。

20~30分後に戻るとさっき案内してくれたおじちゃんが
「紫のワンピースの女の子知らない?大きなリュック背負った!金髪の!」
と明らかに私を探していた。

こちらを見るやいなや「いたいた!ここだからね!並んでね!」
一番先頭に案内してくれた。

よっぽど投げやりだったんだろうか。

膨大な人に溢れている空港で私がいなくなったことを気にかけてくれる人がいるんだとおじちゃんの心遣いに感動した。幸先良い〜。

結局どれがチェックインでどれが出国審査でどれが何なのかよくわからないままあれよあれよ進んでいると、
いつの間にかゲート内にいた。

まずは搭乗口を看板で確認して、残りの時間で昼食をとろうとお店を物色するが何もかもが高い!

水が300円、うどんが1000円1500円、サンドイッチが600円。高い!!

こんなことなら食べてからこればよかったと思いながら渋々飲み物とおにぎりを買う。

そういえばしばらくお米は食べられないかもしれないと、そこまで美味しくもない高級おにぎりを噛み締めた。

少し早めに搭乗口へ向かおうともう一度看板を見ると徒歩20分の文字。

え、遠い。

少し早めに着くはずがちょうど良いくらいの時間に着くことになった。

着くのが早すぎたり確認不足でギリギリだったり、今日も私は私だな〜なんて呑気なことを思いながら日本を飛び立った。


17時。乗り継ぎのため中国に到着。

ここで次の飛行機まで7時間過ごすことになるのだが中国ではInstagramはおろかLINEも繋がらない。

こういう時のためのNetflix!とダウンロードのページを開くと2本の映画以外、
エピソードタイプのドラマやアニメは全て第一話しかダウンロードされていなくて笑ってしまった。
しかも映画はどちらも見たことがある。

まあそんなこともある。とイヤホンを付けると「no battery」の音声。
そっとパソコンを閉じてイヤホンを充電する。

結局日記を書いたり、たくさん持って行きたかったが1冊に厳選した本を読んで過ごした。


22時頃、お腹が空いたのでせっかく中国にいるならと思い、
近くの中華系レストランに入ってうどんのようなものを食べた。

伊勢うどんよりコシがあるかもくらい柔らかい米粉の麺に厚めの豚バラ、
ホルモンを煮たものと揚げたもの、レタス、煮卵が入っていた。スープはどちらかというとラーメンに近い。

美味しい美味しい。と食べ進める。

美味しい美味しい……
……

えっ…全く減らない。ずっと食べているのに全く減らない麺と具。
永遠に出てくる麺と具。こわかった。

結局残しましたごめんなさい。

この奥の烏龍茶。
うんま!ってひとりごと出るくらい美味しかったです。
金の筒に入っている高級台湾茶を飲ませてもらった時と同じ衝撃でした。
中国のペットボトル侮るなかれ。


0時20分
やっとオランダ行きの飛行機に乗り、機内の映画を漁ってさあ寝よう。
という頃に現れました。機内食。

あ〜〜〜忘れてた〜〜
これあるんだったらさっきの麺食べなくてよかった〜〜

お腹いっぱいなのに運び込まれる機内食。

初めての機内食は
beef or chicken?
ではなく
rice  or noodle?
でした。
そんなパターンもあるのね。

どっちでも良いけどライスを選んでアルミホイルの蓋を開け、牛皿らしきおかずをとりあえず一口食べてみる。
空港で麺を食べた後悔が吹き飛んだ。

なんか塩辛すぎて食べられない。
もういいやと早々に蓋を閉めて眠るといつの間にか下げられていて、
ガサガサと音がして目を覚ますと2回目の機内食がいつの間にか運ばれていた。

2回目は何or何だったんだろう。

アルミホイルをめくると真っピンクのお肉らしきものが目に映る。
ギョッとして蓋をする。また眠る。またいつの間にか下げられていた。

次に目を覚ました時にはアナウンスが鳴りもうオランダに着く頃だった。

乗り継ぎも含め24時間のフライトは本当にしんどいよと各々から聞いていたが、
正直なところもう着いたの?というくらいには余裕だった。
寝て起きたら着いていた。

特に何事もなくぐっすりと眠り初めての海外旅行がスタート。





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