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星をみるひとを遊んだら、ゲームバランス以外にもいろいろと特徴的でした
星をみるひと というゲームがある。
名前だけは聞いたことがあるという人は結構いるのではなかろうか。
曰く、ゲームバランスが劣悪であるらしい。
曰く、歩行速度が遅すぎるらしい。
曰く、ゲームクリアが非常に困難であるらしい。
そして世間的には「クソゲー」であるという評価を下されているそうだ。
しかし、実際に遊んだことがあるという人はまれである。
私は前々から「遊んだことがないゲームの評価はしたくない」という信念を持っている。
世間的にどういわれていようが、自身で遊んだことがないゲームに対してはそう簡単には意見を合わせたくないのだ。
そのため私にとっては、いつか遊んでみたいゲームの一つであった。
だが私はファミコン自体を持っていないため、遊ぶのはなかなかハードルが高い状態であった。
だが今年5月の事である。
この星をみるひとの移植版がニンテンドースイッチ向けに発売されるという発表があったのだ。
さらに情報は続く。
この移植版には遊びやすくするための新機能がいくつも追加されるとのことだ。
なるほど、確かに今は時代が違う。
昔に発売されたゲームでも今となっては非常にキツイものも多い。
ちょくちょく聞くところでは、ストーリーは良いだの、キャラグラフィックは当時としてはいいだのという意見も聞く。
遊びやすくなったということであれば、こういう良いところを感じられるのかもしれない。
百聞は一見に如かずである。せっかく遊べる機会が出来たのだから遊んでみるべきである。
そう思い、私は本作を購入した。
そして私はこのゲームが持つ数々の特徴的な要素を目の当たりにしたのであった。
ゲーム開始直後
まず開始5秒で理解した。
歩くのが遅すぎる。
致命的なほどに遅いのだ。なのに町の人はスッと動く。
今回の移植で歩行速度2倍のさいこうぉーくが追加されたので、
速攻で解禁することにした。これがないとやってられないほどであった。
たださいこうぉーくの効果を使う場合、
ZRを押しっぱなしにしなければいけないのはちょっと辛かったが。
そして初めてから5分もたたずに理解した。
確かに雑魚敵が強すぎる。
倒せるメンツもいるが、初期レベルでは倒せないメンツを引いたとき、
このゲームの仕様上逃げるコマンドがないので絶望的過ぎる。
さらに敵が落とすゴールドが渋い。
武器無しだと0~3ダメージしか出ないため、武器が欲しいがゴールドが渋すぎて買えないのだ。
そこでさっさと新機能のにゅうがめぷらす(ニューゲーム+)を使うことにした。
この画面、選択したか色の見分けがつきにくいが、
まぁそれは置いておく。
これでレベル30スタート&10000ゴールド所持で始めることができるのだ。
これならば、かの有名なふっかつしゃに遭遇しても怖くない。
この敵は序盤に出現する癖に、ドラクエで例えるならベギラゴンのようなレベルのさいこふぁいなるを放ってくるのだ。
だが今はHPがとてつもなく高いので、
さいこふぁいなるを食らおうがかすり傷レベルだ。
ちなみに、戦闘画面にてキャラの下に表示されているのがHPだが、
これは10の位より上の数字が表示されている。
つまり上の画像の現在HPは28620~28629のどれかである。
そんなばかな と思うかもしれない。
だが説明書にもそう書いてある。なので仕様である(?)
ちなみに説明書にある通り、HPではなくひっと力(ひっとりょく)がこのゲームでは正しいが、面倒なのでHPと書かせていただく。
もうひとつ。
レベル30で始めたから武器はいらないんじゃないかと思いきや、
このゲームの通常攻撃の威力は完全に武器に依存するらしい。
最初からレベル30で始まるニューゲーム+でやっているのに、戦闘がこれである。
— ろく (@roku666roku1) August 13, 2020
#星をみるひと #NintendoSwitch pic.twitter.com/J42EF5Taio
レベルがいくら高かろうが、素手のままでは序盤の敵でも0~3のダメージしか与えられないし、ESP技も初期から威力が上がったりはしない。
おとなしく武器は買うべきである。
序盤
さて、ようやく冒険開始。
序盤のイベントは隣町の病気を治す薬を作ることだ。
実にRPGらしいイベントである。
薬の作成にはいくつかの木の実が必要だが、
この木の実の場所が当然のごとくノーヒント。
まぁこのくらいは当時のゲームであることを考慮すればどうということではない。
全部の木のマスを踏んで確かめればよいことである。
だがそんなことよりさっそく知らなかった仕様にぶち当たった。
町や洞窟から外に出たとき、元の入口に戻れないのだ。
迷子なう。
— ろく (@roku666roku1) August 14, 2020
というかな、この動画見ればわかるように、入口と出口が一致してないことが多すぎてな、進んでいるのかすらもわからんのだ。
#星をみるひと #NintendoSwitch pic.twitter.com/A6Vw96R0sd
何を言っているんだ と思うかもしれないが本当である。
とにかくいたるところで入口と出口が一致していない。
これについても、じつは説明書に書いてある。
町などの出入口以外から外に出ると、もとの場所に戻れないことがあります。
なのでこれも仕様なのである(??)
この仕様にはこの後もずいぶんと悩まされることになった。
その後、隣町の病気を治すことに成功し、
「あーくCITY」にいけ!といわれたが、上記の入口と出口が一致していない仕様のため迷子になる。
うろうろしている中、ほぼ偶然に二人目の仲間「しば」を見つけることができた。
助けたつもりは全くなく、迷子につき合わせる形に逆に申し訳なくなりながら、「あーくCITY」を目指し先へ進んでいくことにした。
中盤
しば を仲間にしてから1時間ほど。
いまだ迷子状態であった。
あーくCITYについたか!と思ったら、こんぴゅうたーるーむ だった。あーくCITYはどこー
— ろく (@roku666roku1) August 14, 2020
#星をみるひと #NintendoSwitch pic.twitter.com/Zqz97eTkOs
新マップには行けたが、どうにも町が見つからない。
ここでもうあきらめて、攻略サイトを見ることにした。
が、攻略サイトを見てもわからなかったのだ。
ゲーム中のマップがあるサイトはここだけのようなので、こちらを参考にしたが、
肝心のあーくCITYがあるフィールドのマップがないのだ。
ありがたいことに攻略リンクがあるが、そもそもあーくCITY(居住区)にたどり着けないため、それ以前の問題であった。
攻略サイトを見てもわからない以上、もう地道に探すしかなかった。
その後、道を偶然見つけることができた。
ここ通れるのかよ!
— ろく (@roku666roku1) August 14, 2020
4ブロックまでならジャンプできるけどなあ・・・
と思ってたのに!
#星をみるひと #NintendoSwitch pic.twitter.com/U4GnPaWjoI
まさかフィールド上に通過できる岩があるとは。
流石名高いゲームである。
そんな苦労を乗り越えてようやくあーくCITY(居住区)にて、四人目の仲間「あいね」を仲間にすることができた。
書き間違いではない、四人目である。
戦闘では四番目の枠に入っているから四人目の仲間なのだ。
実は居住区の前にある行政区で「みさ」という仲間がいるそうなのだが、
先ほどのチャートがあっても私は仲間にすることをあきらめた。
すべてはゲートの謎の仕様のせいである。
このゲートの仕様がさっぱりわからん!
— ろく (@roku666roku1) August 16, 2020
行きは行けても帰りがダメってどういうことよ。
#星をみるひと #NintendoSwitch pic.twitter.com/Ri2tQuethn
どうもカードキーがないと通れないゲートで、
カードキー1枚につき一回通れる仕様らしいのだが、
枚数が足りていてもはじかれたり、
逆に持っていなくても通れたりと謎の挙動を見せるため、
そのマップから外に出れない、つまり詰みの状態に何度もなるのだ。
幸い、詰みになっても新機能さいこりばーす(巻き戻し機能)とさいこめもりー(クイックセーブ&ロード)があるため何とかなるのだが、とにかく何度も起こるため時間ばかりが過ぎていった。
クリアにはあいねがいればクリアは可能とのことなので、
最終的にはあきらめることとなった。
終盤
これ以降はすべて攻略サイトを参考にして進めることにした。
先に進むのに必要なさんそぱいぷが落ちている場所も当然ノーヒント。
さらに最終ダンジョンはなぜか壁の中に入れるという仕様だ。
壁の中を歩けることに何の疑問も沸かないわ。
— ろく (@roku666roku1) August 16, 2020
#星をみるひと #NintendoSwitch pic.twitter.com/IbQtFLSiDP
普段ならいろいろと反応しているところだが、ここまでくると
とりあえずクリアだけはしよう
という気分になっていたため、反応も取れなくなってきていた。
そしてこっくぴっとにたどり着き、イルカと話そうとしたら・・・
はじき返された。
は?出れないんだが???
— ろく (@roku666roku1) August 16, 2020
#星をみるひと #NintendoSwitch pic.twitter.com/6velzWbY1I
まさかのここにも謎のゲートである。
攻略サイトにもここにゲートがあるなんて書いていないため、
これは詰んだかと思った。
幸い、ごーるどIDかーどを大量にもらって再度来たら通ることができた。
普段なら検証する元気もあるが、もう私にそんな気力はなかった。
もしこれでもはじかれたら、私はクリアをあきらめていました。
最後の選択肢の結果も、本来ならばなかなか衝撃的なものなのだが、
今の私にはどうでもよかった。
ただボタン連打して選択し、エンディング画面を見ることだけだった。
クリアした感想
ここまでゲームとして壊れているとは思っていなかった。
未完成品にもほどがあり、かろうじてクリアまでの道のりがある状態でとりあえずゲームだと言える状態であった。
確かにキャラグラフィックはいいと思うし、ストーリーや設定も面白いとは思うが、ここまで壊れているとどうでもいいと思えてしまった。
この記事の最初に書いたが、
私は「遊んだことがないゲームの評価はしたくない」という信念を持っている。
そして今、このゲームを遊び終えたので胸を張ってはっきり言える。
クソゲーであると。
だが最後まで遊んだことで、私はこのゲームが持つ「謎の魅力」を感じることはできた。
ここまで壊れているからこそ、人に語りたくなる要素があるのだろうし、
今の時代にこうやって遊べるようになったのだろう。
現に私もここに書いている。
こうやって書くなりして吐き出さないと嫌なので。
補足
このスイッチへの移植に際し、
さいこめもりー(クイックセーブ&ロード)が追加されたため、
クリアするまでの間、本来の機能のセーブを行うことはなかった。
実際やらなくてよかったと思う。
なぜならば、説明書にこんな記述があるのだ。
ごーるどは、おおくて255ごーるどひかれます。
けいけんちは、おおくて3ひかれることがあります。
なんとセーブがセーブしていないという恐ろしい仕様(???)が書かれている。
最初に書いた通り、このゲームの敵が落とすお金はかなり渋い。
序盤だとなおさらなのに、この仕様は恐ろしいの一言だ。
当時このゲームをクリアした人は、よくクリアできたものだと思う。
補足その2
このゲームは3つのエンディングがあるのだが、
実はもう1つエンディングが存在することが知られていた。
なんと今回の移植では、その未使用のエンディングが見れるのだ。
その方法は、通常の3つのエンディングを見ること。
すべて見たことがある状態ならば、オプション画面のエンディング集のページから、未使用のエンディングが見れるとのことである。
見てみたいという方はやってみるとよいだろう。私は遠慮します。
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