見出し画像

思い立って資格を取るまでのお話(16)

一巡完了!!

 時は進み、2021年12月25日。クリスマス。テキストをなぞり、1科目終わったら過去問題。だいたい3科目ぐらい終了ごとに、過去に一巡し終わった科目の過去問題。と進めて、全科目の一巡が完了した。
 購入したテキストの順ではなく、「保育原理」の次に「保育実習理論」をやり、そして「教育原理」からまた順番どおりに進めたので、最後に一巡したのは「子どもの食と栄養」。10月いっぱいで「保育の心理学」まで終わらせる予定が終わらず、11月に少しずれ込んだ。11月の残りで「子どもの保健」をやりきり、12月で「子どもの食と栄養」を一巡。
 目標の「年内に一巡を終わらせる」が達成でき、とりあえずは一安心。と同時に、今度は「得た知識を定着させて自分のものにする」過程。
 本業のフリースクールは学校の冬休みにあたり、お休み。スタッフは年内は冬休み中も少しだけ仕事があって、細かい事務作業や消耗品の買い足しなどの業務を、この時期に済ませている(年明けには、確定申告という「ビッグイベント」も待っている)。
 アナログ人間な私、ネット注文にしてもよいのだけど、消耗品を買い足しに行くのは例の書店があるところの近所。ならばついでに、書店に寄って別の問題集も探してみよう。またいつ、緊急事態宣言で書店が休業になるかわからないし。
 
 そうして新たに購入したのは、「2022年版過去&予想問題集」と、「一問一答・要点まとめ」。後者は文庫サイズなので、移動中でも持ち歩いて勉強できるもの。これは便利! と購入してから気がついた。
 
 私、通勤と言えるほどの通勤時間、ないじゃん。
 
 他にも電車に乗って移動するような機会は、あってもほんのわずかしか考えられない。何で買ってしまったかなぁと思ったが、これが後々重宝した。
  
 前者の予想問題集。これはこれで重要な意味があった。2022年版(2022年=令和4年)とあるとおり、次の試験に対応した問題集になっている。
 この「2022年」というのが特に重要で、私が内容を一巡するのに使ったのが、2021年版のテキスト。ひとつ年が古い。6月にテキストを買ったときに、レジで店員さんに「2021年版ですが大丈夫ですか?」と確認されていたが、内容を把握することが目的だったので、それでも構わないと購入した。これは本来あまりよくなくて、テキストは最新版、自分が試験を受ける予定の年版を買うのが理想。法令や制度が変わっていると最新版のテキストでは反映されているし、何しろ時事問題とあわせて試験にも出やすい(と思う)。
 
 ひとつ例をあげると、「子どもの保健」。ロタウィルスのワクチンが、上の子、下の子ともに任意接種だったのが、今は定期接種になった。予防接種には「定期接種」と「任意接種」があり、定期接種であれば公費負担だが、任意接種は自費負担となる。このロタウィルスワクチンが、他の任意接種のものと比べるとぐんと高額で、でも小さいうちからの集団生活を考えているのであれば接種したほうがいいとのことで、2回接種かける2人分、諭吉さんが飛んでいくのを引き止めたかったぐらい。実費で払っていた、公費負担、どっちがいいとは言わないが、時代とともに制度がよい方向に変わっていくのであれば、それは素直によいことだと思う「ことにしている」(本音は・・・、諭吉さん返して! だけど)。

そんな簡単に羽を生やして飛んでかないでよ・・・

 B型肝炎も、2016年生まれの上の子のときは定期接種だったが、「少し待ってタイミングをずらしたら、任意(接種)じゃなくて定期(接種)になるから」と1ヶ月健診時にアドバイスをもらった。それよりも前に生まれているいとこ(私にとってのおいっこ・めいっこ)は、任意接種だったことになる。
 このように、制度などは日進月歩。だから最新版、自分が受験したい年の範囲を網羅したものがベスト、ということになる。

 そんなわけで、私は1年古いテキストを使っていたので、試験対策用の1冊で最新の知識も落とし込みつつ、ひたすら過去問題も解いて、苦手箇所のあぶり出しもして。できるなら、苦手な福祉系科目は試験の間際、でも時間はじっくり取って4月の試験に備えよう。そんな計画を立てた。
 
 年末年始は勉強も休み、2022年1月6日。今度は試験に向けての勉強を始めた。始めたが、「お勉強メモ」によるとなかなかリズムに乗れなかったようだ。「休むときはしっかり休む」ことにしていたのと、旦那も家にいたので、年末年始はまったく勉強をしなかった。この間に、勉強するリズムが崩れてしまったようで、記録からは立て直すのに苦労した跡が見える。
 この日までに「保育士試験受験の手引き」も取り寄せた。この手引きに、保育士試験受験申し込みなどの詳細が記されている。思ったよりも簡素な郵便物なので少々拍子抜けしたが、私の手にはずっしりと重く感じられるものがあるように感じられた。
 いよいよ。ここまできたら、もうあとには退けない。

いいなと思ったら応援しよう!