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思い立って資格を取るまでのお話(17)

受験申請

手引きにそって抜かりなく

 思ったよりも簡素なビニールの封筒に入って、それは送られてきた。「令和4年度保育士試験 受験申請の手引き(前期用)」。保育士試験受験に際しては、これを取り寄せないことには始まらない。これ自体は、所定の手順を踏めば無料で取り寄せることができた(大した手数ではない)。
 さっそく開封して、中身を確かめる。

物理的にでなく、心理的にズシッと感じました

 試験の日時。令和4年前期は、4月23日(土)、24日(日)に筆記試験、7月3日(日)に実技試験。この日程がわかってすぐ、私はとりあえず筆記試験の日程だけを押さえておいた。7月3日も予定として埋めておいて、でも筆記試験が全科目合格できなかった場合には、後々明けるのは悔しいなと思ったので。旦那と共有しているカレンダーアプリに「1日ほしい」とだけ入力しておき、23日(土)のメモ欄には「子ども5時まで」と追加。旦那は土曜も仕事なので、この日は保育園にラストまでお願いすること、お迎えも忘れないように。
 旦那は
「2日も続けて?」
と尋ねてきたが、
「うん、どうしても、朝から夕飯時ぐらいまで」
と言うと、それきりで納得したようだ。3ヶ月前から押さえておくほど大事なもの、とは思ってくれただろう。実際これまでも、仕事上興味のある講演会などの予定がわかったら、すぐに調整を頼んで予定を入れておくこともあったから。
 
 これで、予定の確保と子どものお願いは終了。あとは手引きに従って申請に必要なものをそろえる。
 私の場合、

 ・受験申請書
 ・証明写真
 ・受験料払い込みの控え(申請書に貼り付け用)

 ここまでは、とりあえず初めての受験申請で免除等も一切ないのであれば、必要なもの。他は最終学歴や様々な条件によって異なってくる(★)。大学卒業の場合は

 ・大学の卒業証明書(卒業証書のコピーではない)

 また、大学在学時と今とでは苗字が異なっているので、それを証明する書類として、

 ・旧姓と現姓両方が記載された戸籍抄本等の原本
 
ここまでが、私の場合は必要だった。
 大学に問い合わせる必要のある書類については、昨今だと大学のホームページに何らかのヒントがある。申請書をダウンロードし、必要事項を記入。理由は「資格取得に必要なため」と大きめの字でアピール(気がついたらそうなっていた)。大学宛てに送ると、1週間もしないうちに返送用封筒に入って、卒業証明書が送られてきた。
 
 卒業証明が届くまでに、他の書類や手続きを済ませておいた。外での業務のついでに金融機関や役所に寄って、受験料の払い込み、証明写真の撮影、戸籍抄本の取り寄せを行い、受験申請書の記入も済ませた。
 卒業証明書も届いてすぐ、発送用の封筒に入れて、これで準備は完了のはず。万が一不備があったときのことも考えて、早めに簡易書留にて必要書類一式を送る。
 必要書類一式は、本局(その地域でいちばん大きな郵便局)の休日窓口から送った。順番待ちの最後尾からだんだんと列が進んでいくにつれて、「これでもう本当に、後には退けない。本当に私は、保育士試験を受けるんだ」という気もちが高まり、簡易書留分の料金を払ってレシートと控えを受け取ると、少しホッとした。
 
(★)資格によって受験免除科目がある場合や、有効期間内に合格科目がある場合など、受験の手引きには様々なケースが記載されている。「あくまで私の場合は」の一例であることを、ご理解いただきたい。

受験票が届いた!

 そこからしばらく時を経て、4月になった。もう試験は今月中だというのに、受験票がまだ手元にはない。書類に不備があったのか? それとも私だけ忘れられているのか? ならば問い合わせなければと、ホームページを確認する。受験票発送予定は、もう少し先のよう。なんだ、公式でまだだったんだ。
 何しろ旦那にも秘密にしているので、受験票を見られたらおしまい。届いたら即、手元に回収しておかなければいけない。郵便物はすぐに開封する必要がなければ、いつまでもポスト内に入れっぱなしにしてしまう。せめて今回だけはそのクセは改めなければいけない。外で郵便のバイクの音がしたなら、すぐにポストを確認しにいった。
 
 届いた!
 
 まず、受験票が無事届いたことに安心する。無事に届いたということは、書類に不備がなかったということ。
 中身を確認する。会場の場所。試験科目を受ける順番。初受験なので全科目受験の必要はあったが、この科目の順によって、その日や2日目の出来が異なる気がしていた。最初が調子よければ、その後も勢いでいけるような気がして。
 科目は、1日目に「保育の心理学」、「保育原理」、「子ども家庭福祉」、「社会福祉」。2日目が残りの、「教育原理」、「社会的養護」、「子どもの保健」、「子どもの食と栄養」、そして「保育実習理論」。内容のテキストに掲載された順番と変わりはないようだ(受験の手引きにも、同様に日程が記載されていた)。2日間で受験する科目数がちがうので、開始・終了時刻も異なる。が、どちらの日も1日がかりなのは、確かだ。
 
 いよいよ本番目前。ここからは最後の悪あがき、もとい、追い込み。とにかく集中していこう。

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