今私にできることは令和版ビリーズブートキャンプをリリースすることだった
本日、運営しているフィットネス動画サービスLEAN BODYにて令和版ビリーズブートキャンププログラムがリリースされた。
朝方まで編集作業に追われ、春の気持ちいい朝日を浴び癒された3秒後には、世界はコロナで大変なことになっているんだと気分が落ち込む。
ただこんなときだからこそ、世の中を明るくするようなコンテンツを提供する。
それが私の勝手ながらの宿命だと感じ今日を迎えた。
リーンボディを立ち上げる時、ホームフィットネスは日本で浸透するのか、という議題が上がり、すぐさまビリーズブートキャンプを思い出した。
私が高校生の時、仲の良い友人が鬼のようにハマってマッチョになっていたし、例に漏れず母が購入し我が家にもDVDがあった。
調べると販売枚数は150万枚。ターゲットは20-40代の女性がメインで、私たちがやりたいサービスとどんぴしゃだった。
ビリーズブートキャンプのようなみんなが夢中になるフィットネスを時代に合わせてデバイスを変えて提供しよう。
そうして、サービス説明資料にもしっかりと1ページ使って「ビリーズブートキャンプのようなコンテンツを作る」と記載され、何回これを説明したのか分からないくらい言い続けてきた。
ファイナンス時にYJキャピタルに訪問し、プレゼンしたときに
「この事業の肝はなに?」と聞かれ
「ビリーズブートキャンプを作ることです」と答えると
「そうだよね、ヒットコンテンツを作るのがこの事業の肝だよね」
という話をしたことはすごく印象にも残っている。(おかげさまで、YJさんには大変お世話になっております)
とある日、
「フィットネス界の有名人って誰かな。いやぁ、ビリーさんだよね。ビリーさん出演してくれないかな。」と代表と冗談半分に笑いながらコンテンツの未来計画について話をした。
「いやいや、うちみたいな小さな会社が無理でしょう」
そんな返しをした覚えがある。
でもこれが代表のすごいところで、
「試してみなきゃ分からへんやんな?」
世界最強のポジティブマンにそんなことを言われ、ビリーさんへの愛文をメンバーに手伝ってもらいながらも作成した。
ネットで見つけたインスタやホームページで連絡してみたが、もちろん返ってくるはずもなく、日々の業務に追われ時間が過ぎていった。
そんなこんなで2019年の5月下旬、仲良しのインストラクターさんが毎年行っているLAでの世界最大級のフィットネスイベントに行くことになる。当時は呑気に海外に視察に行ける状況ではなく、有給を取ってプライベートとして行くことにした。
そして、イベント会場でひとり、ブースを回っていた最中、ガタイのよい黒いパーカーを着た男性と目が合った。
そう、ビリー隊長。
何回か目の前を往復したのち、意を決して話かけにいった。
謎に自己紹介は「インストラクターです」と(本当に謎…)
そうしたら話が盛り上がって、実はリーンボディというオンラインフィットネスを日本で立ち上げていて、オファーメールを送ったんだと伝えた。
そしたら、おもしろいね、いつもはそのアドレスをチェックしてないからここにメールを頂戴。とその場で連絡先をゲットするのだ。
なんという大収穫。
偶然にも翌月にビリーさんが来日する機会があり、もちろんレッスンを受けにいった。
そのあと時間がもらえたので、バーミヤンでパソコンを開いてプレゼンをした。
いつもの資料なので言い慣れた台詞でビリーズブートキャンプを目指して立ち上げたことも伝えた。
覚えているのは、リーンボディではこのダンスフィットネスプログラムが人気ですという話をしたら、
「なんでこれが流行るんだ?」と聞かれ、「楽しく痩せられるのが大切なんです」という回答をしたこと。
ビリーさんは日本でどんなフィットネスが流行っているのかすごくたくさん質問してきて、あぁいつまでも向上心が素晴らしい方なんだと感じた。
そうして、出演のGoサインがでて、契約書やらなんやらでソワソワしながらも2020年の年明けすぐに撮影日が決定。
撮影が決定した瞬間に、リーンボディでのシェリー(初代ビリーズブートキャンプに出演のマッチョな女性)はあの人だ!と頭に浮かび、サービスの顔とも言えるインストラクターさん達にオファーをした。
毎週ビリーさんと元気?最近はどう?今日はこんなテレビに出たよ。私はこんな撮影をしたよ。とメッセージを送りあい、忘れられないよう連絡をとりあった。
ビリーは天才肌なのでその場でメニューを考えます、と言われて、不安に駆られた私はプライベートも兼ねて年末にLAに行き、ビリーさんのパーソナルレッスンを受けさせてもらいつつもどんな撮影にしたいかという話をした。
「君はなんでフィットネスを広めたいんだ」
「フィットネスは身体だけじゃなく心も幸せにするからです!」
レッスンが終わったらそれを大きな声で宣言させられたりもした笑
いつものように撮影前日は不安で寝れず、真っ白な顔で当日を迎え、撮影監督を行なったが、終始笑顔の絶えない、これは素晴らしいものが出来上がるとその場のメンバー全員が確信した撮影となった。
64歳になるビリーさんはあの頃と変わらずハツラツで情熱に溢れ、誰もを鼓舞してくれた。
フィットネスが生み出す一体感は最高だ。
ビリーさんも「今までで一番最高の撮影だ」と言ってくれて、ニコニコ顔でクランクアップを迎えた。
そう、ここまで全てが順調に進んでいると思われたが、30分7本の大作を編集し字幕をいれ、そして吹き替えまですることになり、私の人間でないような生活が始まる。
おかげでビリーさんの英語はほとんど聞き取れるようになり、
座りすぎて腰痛に悩まされ、いい椅子を購入させてもらったり、バランスボールでぴょこぴょこ跳ねてみたり、
何回も泣きそうになりながらも作業し、
請負いすぎた自分を責め続け、
毎日「令和版ビリーズブートキャンプ」でエゴサして楽しみに待ってくれている人達を思い出して、みんなに励まされ無事に今日を迎えた。
ここ1、2年で形成された私のやりたいこととして、フィットネスに限らず、情熱や想いがある人を応援したい。ということがある。
世の中には輝く才能があり、強い想いがある、でもそれを多くの人に届けられていなかったり、表現できていない人がたくさんいる。
私の少しばかりだけど企画やクリエイティブでそんな人達に光を当ててあげたいと思い始めた。
ビリー隊長は情熱や想いで成功した1人。
もともと幼少期引っ込み思案だったビリーさんは武道で自信をつけ、世界でいくつものメダルをとり、そして世界を飛び回るインストラクターになったのだ。なんとその経歴は40年。
その人がどんな仕事ぶりをしているのかを知れたことも私にとっては大きな財産。
本当のことを言うと、去年はなかなか仕事でパフォーマンスが発揮できず、めっきり元気がなくなっていた時期もあった。
ただ、そんな想いをビリーさんが変えてくれた。
かつてより多くの人にフィットネスで身体も心もヘルシーになって欲しいと思っていたが、こんな世の中になってしまったからその想いはさらに高まるばかり。
ビリーさんの最後の語りは長いもので5分もあるけど、あえてそこはカットせずに使った。
今の日本、世界を元気にさせる言葉がたくさん詰まってるから。
長々と書いてしまったが、この動画には多くの人の多くの想いが込められている。ビリーさん含め、出演してくださったインストラクターさんはみんな今レッスンができていないのだ。
おうちにこもっていても、汗をかいて、最後にヴィクトリー!と叫ぶと最強に元気がでる。
翌日の筋肉痛だって最高に気持ちいい。
今すぐ入隊してほしい。
絶対に後悔はさせない。
すっかり私にもビリー隊長の魂が乗り移ってしまったが、これは心の底からの声である。
You’ve got the Victory!
You’ve got the Power!
https://lp.lean-body.jp/
出演してくださったビリーさん、ともこさん、そしてインストラクターのみなさんに感謝をお伝えします。ありがとうございました。
絶対恩返ししますね。