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大きく揺れ動く会社員からの脱却

何かを掴みたくて人生初めてくらいの大きな自分への投資をして、ブランディング塾、いわゆるビジネスの土台やWEBマーケを通した集客を学ぶ講座の門をたたいてから1年がたとうとしている。


あの時は、自分が社会に何かを貢献したくて、もっと言えば自分が何のためにこの世に生を受けたのかを探したくて、すがりたいような気持で「何か」をスタートしないと、と焦りに近いような感情だった。


当時は「いつか」は会社員ではなく自分の名前で仕事ができるようになりたいと漠然と考えていた。でも、「何を仕事にするの?」「なぜ会社員じゃだめなの?」それらしい答えを探してみては、その答えに確信がもてずに「1年後くらいに会社員を辞めるのが目標かな」なんて言いながら、ちょうど1年がすぎようとしている。


今は少し、以前とは違う感覚。「何者でもない自分で勝負したい」というより、自分ができる範囲で、自分の価値を提供できることを、自分が共に時間をすごしたいと思える人との仕事を増やしたい、そして何者でもない私で家族と向き合いたい。そのためには、今私はどのような選択をしたらそれが叶うのか?近づくのか?5年後のベストは分からないけれど、近未来の自分の理想の道を選ぼう。そんな感覚。


気が付いたら長男は小学4年生。私は、2019年前職を退職して怒涛の闇時代(笑)を過ごし、その間の約2年半の子育ての記憶がほとんどない。すぐ転職したものの、自分の価値を探すのに一生懸命で、自分を立て直すのに一生懸命で、仕事になりそうなマーケティングやPR、もともと好きだったライティング、趣味で始めた美容系の学びなどにお金も時間も投資して、日々生きることに精一杯だった。


無限ではない命をどのように使いたいのか?往復3時間の通勤時間?大量のメールや作業をこなすこと?仕事をこなして、愛想笑いをする時間?今の職場は意地悪な人はいないし、質問すれば仕事も教えてもらえるし、根も葉もない噂をたてられることもない(笑)。大手に転職し、お給料もUPした。休みも増えたしこの時代賞与もある。休みだって好きにとれる。でも、この生活をあと10年続けたい?と自分に問うと答えは「NO」だ。


パートナーはもう1年半以上主夫をしていて貯金だって減っている。夫婦でフリーター?笑える。この時代に会社辞めて、苦しくなったら再就職できる?あれこれ考える。


でも、外側は散々固めてきた。たくさん稼いでみた。影響力のある人と仕事してみた。素敵な家を買ってみた。結婚してみた。美容にお金をかけてみた。周りにからの評価で自分を固めようともたくさんしてきた。役職もあがった。憧れますとの声もらった。注目されたかったし、注目されるようにがんばった。誰かの1番になりたかった。転職して前より大きなプロジェクトを動かして給料も上がってないと恥ずかしいというプライドもあったからこそ踏ん張れた。


そんな自分が嫌になって、恥ずかしくなって、消したくなって闇の期間も通った。でも今は、外側ばかりを固めようとしていた自分さえも「私の生きてきた勲章だなあ」と愛おしく思う。


そして、散々向き合ってきたからこそ幸せは状態ではなくその時の感情だということを学ぶ。営業で功績を残せたときチームと気持ちを分かち合えた喜びもあった時もあったし、ただただ虚無感でまた結果を出さないという不安しか残らなかった時もあった。大自然の中で、はたから見れば悠々自適な休日も、頭の中は仕事や帰宅してからの家事の段取りでいっぱいだったときは幸せではなかったし、仮に大好きな人といる時間でも自信のなさや寂しさが支配していた時は幸せではなかった。どこにいても、誰といても私がどういう感情でいるかで幸福感が変わるんだということをつくづく痛感した。


だからこそ、あと30年生きるかもしれないしあと1年かもしれないこの命をどう使いたいのか?私はどんな状態でいれることが「私の人生、生きつくしたぞ!」になるのかを考えると会社員からの脱却という選択肢に大きく揺れ動いている。


本当はね、失敗するのが怖いんだ。自分の感覚にGOするのが自信がない。進めなかった理由はそれだけ。でもやっぱり今の自分が心地よいと思える選択を自分が決めたい。必要なのは勇気だけ。





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