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孤独と葛藤を放つということ
ここ最近少しずつ少しずつ、くすぶっていた感情が小さく点火した。
私は、その点火のタイミングを見逃さないように
拾ってあげようと意識している。
ただ、その拾った感情を人に伝えるかはいつも迷う。
でも、伝えるときもある。
伝えるというより、感情をおかせてもらう感覚に近いかもしれない。
その時に、決めていることが一つだけある。
「相手から自分の期待通りのレスポンスが返ってこなかったとしても
人を責めたり自分を責めたりする感情にならない状態で自分があること」
これを自分で感じられて、かつ相手を信頼し、私自身がその人の存在を求めているとき
(自分の思いを置かせてもらうということ)
には自分の直感に従って頼らせてもらう。
昨日はそのタイミングだった。
思いを書きだして、そこからメールの送信ボタンをおさずに終わることもある。
でも、昨日は送信ボタンをおした。
今、現職で広告の仕事をしているのもあり、また自身の将来的なビジョンのためにナチュラルブランディングという塾で、マーケティングやブランディングについて学んでいる。
新しい発見と自分の中に落とし込まれる今までの
知識が繋がっていく感覚が楽しく、勉強していた。
ただ、最近はその塾(企業)の発信が苦しくなっていた。
私と同世代で子育て中のママさんが、2年前に一人で起業し、今や1億近い年商と共に、その理念に賛同して集まった仲間と共に会社を大きくしようとしている。
私には一つの憧れの形だった。
だからこそ、今の現時点の自分とのギャップをまざまざと見せつけられている(笑)ような気持ちになり、勝手に焦りと孤独感を感じていた。
そして、その塾のスタッフでもあり私がお世話になっている、さっこさんに連絡した。
「私自身、動き出したばかりでまだ何も始まってないのに、今、ナチュラルブランディングの発信をみるのが苦しく感じます。
どんどん拡大していくチームとそれに伴う仲間の結束。
もちろん、それまでに至る苦労や、長い道のりがあるのは十分承知です。
勝手に感じる孤独感と焦り。
置いていかれている感。
これをどう捉えればいいか、どの出口から感情をだせばよいか正解も知ってます。ただ、今は、この感情があるということを一旦吐き出させてください」
今思えば、私のこの孤独と葛藤を通った先に、今の彼女があるということを感じていたからこその発信だったかもしれない。
次の朝、長い長い返信をもらった。
「こうして素直に感じていることをまっすぐ捉えて伝えられるのがほんとに素敵で、強いなと、尊敬します」
というメッセージと共に。
小さく点火された思いが、気持ちを放つことで煙となりふっと優しく吹き飛ばされた気持ちになった。
(次男が私にプレゼントしてくれた謎の絵。私の今回の葛藤と孤独はこれくらいの、もやっとした、可愛らしい感情だったな。。と)
放つとは
「閉じ込められたり束縛されたりしていたものを自由に動けるようにしてやる」という意味らしい。
まさに、自分の中でくすぶらせ、ぐるぐる同じとところを回っていた気持ちを放ち、受け止めてもらった途端、羽ばたいていった感覚だった。
そして、そこからもう一つヒントをもらった。
「誰かを見て苦しくなる時って、本当はちがうのにそうなろうとしている時なのでは?自分もその人みたいになりたい、なれると思っていることもあるけど、一方で本来なりたい自分とは違うあり方をしている人なのかもしれない」と。
私が理想としていることは何だろう?
と改めて考えてみた。
個人として自立をしていて、でもビジョンが同じ方向を向いているから
「一人でやるより仲間でやった方が、たくさんの人に伝えることでき、より大きな世界が作れるよね」と、チームが出来ていくのが理想の形。
でも、ナチュラルブランディング主宰の彩さんのように、自身が表舞台にたち、太陽のように自らが輝きを放つことで、たくさんの人を照らし
自分の理念を確立してSNSなどで発信していくということは恰好いいし、憧れでもあるけど、私にはそうはなれないという思い。
逆に、誰かに出会うことによって、自分の感情が動き、そこを一つひとつ形にしていき影の立役者として、月のように誰かを輝かせることに喜びと自分らしさを感じる。
太陽に憧れをもち、そうなろうとしていたことに
苦しくなっていたことに気が付いた。
あ~、私が苦しくなる時ってこういう時が多いかもしれないな。
これは、「ものを書く」ということもそうで、自身の確立された理念のようなものは、うまく言葉にでてこない時もある。
でも、感情が動く経験や誰かの思いにふれた瞬間に、溢れるほどの「言葉」が浮かび一気に文章を書きあげることができる。
そう、こうして点火した自分の思いに気づき、くすぶらせないことが一つ気持ちを前進させることなんだ。
昨日、点火された瞬間に、自分のどろっとした部分を責めずにさっこさんを信頼して伝えることができて良かった。
これも大切な軌跡。こうやって、小さくとも前進させよう。