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自分のスキルや思考を言語化することで広がる世界

新たな取り組みを始めた。ナレッジマネジメント、これをコンサルティングサービスとして提供することにした。


ナレッジとは
個人が持つ知識・経験・事例・ノウハウ・スキルなどを集めて体系化した、組織にとって有益な情報のこと
●ELITE NETWORK ビジネス用語集より
ナレッジマネジメントとは
個々人の知識や企業の知識資産を組織に集結・共有することで効率を高めてあり価値を生み出すこと
●野中侑次郎「知識経営のすすめ」/ちくま新書より




ナレッジマネジメントの必要性とは?


時間管理の基盤で、よく第2領域(緊急ではないけど重要なこと)に手を伸ばせと聞くが、まさにそこに値することなのだと思う。


一般的な仕事の多くは、メールに返信したり、目の前の部下やお客様の要求に答えるような緊急性のことに振りまわされてしまうことが多いのかもしれない。


その現状の中で、資産となりうるナレッジを整え、社内で活用させ、社外で汎用していく作業は面倒で時間もかかる。
ただ、長期的目線で考えると、組織拡大をするため、ブランド価値を利益に反映させていくための土台作りとしてはとても重要になってくる。


今、時代の流れとしても、製品やサービスの機能的価値(スペック、その商品で出来ること)よりも、情緒的価値(それを使いどのような気持ちになるのか)を求められることが多い。


お客様の問題や「心の状態」を理解して言語化し、その企業(人)の視点、知識、サービスを持って解決していく。その経験が相乗効果となり、新たな発想でお客様に「豊かな感情」を届けることができるのだと思う。



では、その「知識」はどうやって生み出されるのか?


それを作り出すには、顧客との接触の場、社内のトップとの雑談、経験や思いを共有する場などで、主体的に動いていく体験の中での「気づき」から始まる。自分で考え、挑戦し、失敗しながら学ぶ、もがいて「自ら創る」体験の先に知識が産まれる。そうして、一人ひとりが働きながら、「新たな独自の価値」を見つけだしていく。


経験を通して、知識に個性(人格)を持たせる。それこそ、唯一無二の個人としての、企業としての存在価値にも繋がっていく。


そういう人材を作り出すためにはどうすればよいか?


言われなくても自分で考えて行動してほしい……というのはある意味理想なのだけど相手の「知りたい」「聞きたい」「学びたい」と思えるような心理を、こちら側(経営者や企業側)が作り出さないといけない。

相手は2種ある。

・すでにスタッフとして働いている人
・新しく採用したばかりの人



それぞれの人に合わせて、ビジョンと明確な意図と意志を丁寧に伝えていく。その場にいないと、分からないような過去や人や出来事との繋がり、状況、場面ごとの判断、筋道、人々との関係性を一つひとつ紐解いていき、丁寧に伝える。


情報を取りまとめたものを渡すのではなく、受け手が自分の知識として獲得するために相手に入り込み、相手の内なる想いとリンクすることで、その情報は最大化される。


そして、共通の体験を通じてより言語化され、それが知識となっていく。


知識とは何か?

知識とは、人に依存している、経験、それに基づくものの見方、視点、意識などにあたる。 

・行動の指針
・判断基準
・問題、トラブルの対処法
・実践方法

というもの。

例えばエステサロンを経営していてお店にお花を生ける。


それでさえも、
・なぜお花を飾るのか?
・なぜそのお花を選ぶのか?
・留意することはあるのか?

という問いが生まれる

お客様のカルテを作成する。

・カルテはお店にとって何なのか?
・何故カルテが必要なのか?
・何を書くのか?
・なぜなそれを書くのか?
・それを使ってどこに繋げるのか?
・汎用性を持たせるためにはどうすればよいのか?
・それをスタッフで共有する目的は何か?
・一目見て重要ポイントが分かるためにはどうすればよいか?



というようなことを言語化していく先にあるのが知識になっていくのではないか。



知識が体系化できるとどのような効果があるのか?


・競合他社に真似できないコアな部分が言語化できる
・これから何を軸にどうやって成長していったらいいかが明確になる
・何がリスクかがみえる
・過去の問題解決法、業務の重複を排除できる
・個々の適材適所が明確になる
・行動プロセスの意図を知識に活用できる
・顧客にとっての価値は何かが明確になり、リピーターに繋がる仕組みができる
・チーム構築の土台になる



など、直近の売り上げに繋がることもあるし、長期的なビジョンの形成にも繋がる。




そして、チーム一人ひとりがその仕事をする意味を自分の中につくり自分が「これに生きている実感と喜び」にまで繋がる可能性があると思っている。




知識をどのように蓄積していくのか?



・顧客データを活用し、実績に繋がる過程を言語化していく
・サービスや商品の輪郭に視点を入れていく
・現場での知識を収集し仕組化する
・具体化するためのプロセス(方法、手順、情報)を理解する体系化
・組織体制を最大化させるため社員一人ひとりの能力を生かしていく


それを組織に共有し、マニュアルに展開され、実践することで個人に属され、組織の知になる。 


それをまた蓄積してアップデートしていく。

これが今私が思っている機能的価値の概要。

これから、私自身も実践を重ねてこの「ナレッジマネジメント」の先にある可能性を体感してきたいと思う。

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