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私は本当に移住できるのか③…悩みは続くよどこまでも
前回、10月に起こった移住関係の話をまとめました。
今回も、まだまだ続く移住ドタバタ、をあげました。
誰の参考になるのかわかりませんが、自分の記録のためにもまとめます。
地域おこし協力隊を「併願した」末の出来事
移住先での心配事、それは「財源」、つまり「仕事探し」です。
家族を養っていかなければなりません。
都会より決して生活費が安くつくことはないのが、田舎暮らしです。
また、転職することで確実に収入が下がることは、安易に想像できます。
それは覚悟で、「自分がやりたいことに時間をかける」ことを選んだ自分。
自分が大好きな山やその地域に貢献できる仕事、ということで
長野の自治体の地域おこし協力隊の募集を比較し、
最終的に2つの市に絞り、応募しました。
一方がだめでももう一方がある。
そんな高校受験、大学受験の感覚で応募し、書類通過し、
片方(A市)はすぐ二次試験(実質、最終面接)がやってきました。
今更ながらA市の募集要項を読み直して気づいたのですが、
この面接が10月中旬にあり、合否通知が10月下旬。
で、もう一方の市(B市)の選考は・・・問い合わせたら11月と12月。合否通知は早くて1月。
B市を受ける前に、A市の合否が出るのか。
B市が不合格ならA市に行きます、なんて、そんな都合のいい話を聞いてくれる雰囲気ではないよね、だってA市は早く採用を決定したいのだから。
やはり、詰めが甘い、自分。調査不足・確認不足でした。併願とか、そんな都合の良い話はないですね。
でも、A市から面接してみたい人材、と思ってもらえただけでもうれしかったので、自分の熱い思いやプランを伝え、置かれた現状も正直に伝えるため、面接を受けることにしました。
そして、だめならA市を諦めよう、B市にかけよう、と思ったのです。
いざ二次面接(最終面接)へ
想定通り、名神高速道路の渋滞に各所巻き込まれながらも、約5時間運転して、現地入り。
その疲れを忘れさせてくれるかのように、この日は天気も最高で、南アルプス、中央アルプスの連なりが大変美しく、私を迎えてくれました。
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せっかく長野に来たので、行きたかったカフェ(移住者さんが経営)や、
隣町の情報収集に町役場に立ち寄ったり、
時には道端に車を止めて、アルプスの眺望を楽しんだり、空気を胸いっぱいに吸い込んだりと、プチ旅行気分でした。
いつも子育てや仕事、やらねばならない事に追われている感覚がしたり、
何も達成していない自分を責めてしまったりする・・・
そんな日々から離れ、1人でアルプスを味わうこの瞬間は、本当に素晴らしい時間でした。
夕方の面接は、重役メンツがずらりと並んでおられ、声も震えましたが、
自分が考えてきたこと、思うこと、採用時期の希望なども全て伝えました。
もう、A市の採用はないかな。でも、A市は環境もいいし大好きだから、また遊びに来よう。
面接後、日が短くなって、もう山が暗闇に消えたA市の空を見上げながら、
大好きなスーパー「TSURUYA]で、おやきを買って、食べながら帰りました。
翌日電話があり、平たく言えば「A市か、B市かどちらに来たいか意向を教えてほしい」というものでした。
「あなたの返事次第です」と言われ、私のとらえ違いだったら恥ずかしいですが「「A市に行きます」と言えばA市に決まる」のだと思いました。
少し考えて、2日後に返事をしました。
A市のミッションも魅力的でワクワクするものでしたが、
B市のミッションは未知の領域もあるけれど、大好きな山に直結する内容であったことから、A市を断ることに決めました。
今年度で退職したいことを管理職に伝える
ちょうどそのタイミングで、例年よりも早く、
管理職から転勤対象者へ調査用紙が配布されました。
私は、来年度は転勤することが決まっていたので、その用紙を受け取って一応記入はしたものの、
退職のことは今言うしかない。と思い、退職の思いを管理職に伝えました。
次の転職先も決まっていない状態での退職、正直とても怖かったです。
言った後に、「これで良かったのかな」と何度も思い返しましたが、
逆に、覚悟ができ、次のB市の採用に注力しようと思えました。
背水の陣・・・スキルアップを目指して動き出す
B市の地域おこし協力隊、しかなくなった(わけではないが)私にとって、
その対策をはじめなければいけませんが、
「自分には何ができるのだろう」といういつもの「自分には価値がない」メンタルモデルが発動し、立ち止まってしまいます。
何か学ばなければ。スキルを身につけなければ。
前から、SNS発信力、SNSマーケティング力をつけたいと思っていたので、
地域の情報発信の一助になれたらという思いもあり、
書籍を手に取ったり、講座がないか探したりしています。
何もしないよりは、何かやってみた方がよい。
「自分には価値がない」というメンタルを一時的に覆う効果しかないかもしれませんが、
何かを学ぶ、という行為は、パワーと可能性を秘めていると思います。
激震!「移住地選びのポイントは、自宅から150km圏内!?」
前々回の記事にも少し紹介しましたが、
移住のリアル、裏の裏をつづった一冊を丁寧に読み進めています。
移住のリアル、厳しさ、そして覚悟。
それを痛感するために最適な一冊です(笑)。
この本には、いきなり「移住→定住」を視野に入れず、
都会にすぐ戻れる環境を残しておき、嫌になったら都会に帰ればいい、と提唱しています。
で、移住地選びのポイントは、「自宅から150km圏内」にする。
え、長野県は片道330キロなんですけど(笑)
倍以上。
すぐに物事を鵜吞みにする私は、激震でした。
確かに、長野県へ向かって運転する時はそう感じませんが、
帰り道の運転の辛いこと辛いこと。
そして、自宅にたどり着いた後の、謎のふらつき(笑)
今更移住先を変更・・・とは考えられませんが、
頭の片隅に置いておこうと思います。
こんなタイミングで、自宅から160kmのあるご縁のある場所で、
「古民家活用」「移住」に関するイベントが開催され、参加します。
160㎞って、いい距離感・・・(笑)ご縁を大切にしてきたいと思います。
両親がこのタイミングで入院・手術!?
高齢の両親が近くに住んでいますが、
加齢に伴う体の不調があちこちに出てくるのが当然の年代になっています。
この移住バタバタのタイミングで、
父は整形関係の手術、母は精密検査の入院、が重なりました。
毎日のお見舞い、は求められていませんが、どうなるかわからないのが入院の怖い所。
順調に回復し、リハビリが進むことを祈るしかありません。
終わりに
「移住」の達成がゴールではありません。スタート地点です。
スタートにもまだ立てない現状。腰の重い自分。
それも人生かなーと、早朝にコーヒーを飲みながら、
何日もかけてこの駄文長文を書きました。
長野県でコーヒーを飲みながら、ゆったりこの記事を読み返せる日は
いつやってくるのか。
楽しみに待ちたいと思います。