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私は本当に移住できるのか⑥子どもたちの意外な決断
もう2月
一月は行く、二月は逃げる、三月は去る…
よく小学校時代の担任の先生が言っていました。
3学期はあっという間、この仲間と過ごすのもあと少し…だから、思い出をたくさん作りましょう。と。
この言葉はまさにその通りだな、と思う。
私が教員という仕事をしているから、3学期のバタバタがよくわかるのもあるけれど、
この前年越ししたと思ったのにもう1ヶ月経っている…1月が立ち去ろうとする強意的なスピードに、少し怖さも感じる。
そんなに早く行かなくてもいいのにな。
今年は特に、そう思う。
次年度に向けて、子どもたちへの問い
私は、4月から長野県に行く土台を築いた。
そろそろ、子どもたちに本当のことを伝えなければならない。
私の希望は、子どもたちと3人で長野に移住すること。
今の便利な生活、友達がいる環境、家族4人で住む家。
それがなくなるけれど、きっとまたそれも長い人生において価値がある。
対極な経験は色々してみても良い、というのが私の基本的な考え方です。
別居している旦那とLINEでやり取りしながら、
子どもたちにも現状を伝えて、4月からどうしたいか意見を聞こう、となりました。
正直、自分で決めたからといってその選択に納得し、背負い続けられるものなのだろうか。
まだ下の子は保育園児。母としてはそばに置いておきたい気持ちもある。姉妹揃って生活する方が寂しくないのでは、という親の考えやエゴもある。
①母の4月からの生活、仕事について
②父はこちらに残ること
③こちらに残るとできること(生活)
④長野に行ったらできること(生活)
この4点を、噛み砕いて丁寧に伝えることにした。
意外な返事
子ども達の返事は、意外なものだった。
まず下の子は、こちらに残りたいとのこと。
理由は、保育園のお友達と離れたくないから、こちらのおうちに住みたいから。
お母さんっ子でいつもべったり、お姉ちゃんにくっついていつも真似っこの下の子は、友だちできるのかな…と心配するほど、小さい頃は人見知りで、私から離れず、私にくっついて遊ぶ子だった。
それが、今となっては、保育園のお友達や先生、園の行事が大好きで、毎日楽しく通っている。性格が変わり、一気に明るくなった。
先月、現地の保育園の体験をして、今の保育園との差を感じたのかと思う。
また、住み慣れた家から離れたくない、父と離れたくない、という気持ちもあることがわかった。
上の子の返事。
母と一緒に行く、とのことだった。
小学校や学童での友達も増え、小学校生活にも慣れてきた頃。集団生活に少し疲れている様に見えることもあったが、学童に迎えに行くと、いつも楽しそうに遊んでいる様子が見られた。
それでも、長野県に行き、母との生活をする、とのことだった。
特に下の子は想定外の返事だったが、そんなに心が揺れるわけでもなく「おお、そうなのか」と。
子どもの成長に驚いたり喜んだりしている、自分に気づいた。
次のアクション
でも、移住の期限が迫っている今日この頃。
何もせず3月を迎えるわけにはいかない。転校転園、転居、退職にかかるあれこれ、目に見えない手続きの嵐が、そこまで迫っている。
いろいろ悩んだけど、とりあえず下の子を旦那の住む元の家で1週間ほど住まわせてみることにした。
そこで父と生活し、保育園に通い、母と姉のいない生活をしてみることで、子どもなりに感じることもあるかと思う。それが、最終的な「残るか行くか」「父か母か」を判断する材料になるのではないかと思う。
上の子は、今の生活、(実家で母、祖父母との生活)を続けてみる。いつも妹のことで我慢を強いられたりお姉ちゃんを演じなければならないこともあるだろう。思いっきり、1人の時間、母や祖父母の愛情を独り占めできる時間を体験することも、意味はあるのではないかと思う。
1歩進んで2歩下がる
子どもの心の動きに左右されず、
母についておいで!3人で生活しよう!
と押し通すことも、これもまた一つの選択肢ではある。
でも、子どもとはいえ、1人の人間として、意見を尊重してみたい、と思うようになった。
そもそもの話の発端は、母の「長野移住」という決断。
「子供を巻き込んで、自分勝手だ」と思われるかもしれない。でも、「自分で考えて決めたことをやってみる、ということに価値がある」と別の視点で見ると、母子それぞれに学びの側面もある。
採用通知はきたものの、まだ新しい住まいについては返事はない。話は進んでいるようで、停滞しているのかもしれない。
「やっぱりやめます、この話」と、頭を下げれば、まだ撤回できるのかな、と妄想することもある。
もどかしい、苦しい、楽しみだ、期待している。いろいろな気持ちが混ざり合っている。
最終的に、やっぱり三人で!と母が決める結末になるかもしれない。
1歩進んで2歩下がる。
少しずつ前に進めていこうと思う。
私はつくづく「慎重なタイプだな」と客観視しながら、
今朝も小雨がぱらつくが、朝のランニングに出かけようと思う。
今日は久々に、昔の友達に会いにいこうと思う。
昔を思い出したり、きっと良い気づきや刺激があると思うと、わくわくする。
いい1日になりますように。