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業績のよい会社は経営者の人格も高い?

[要旨]

業績のよい会社の経営者の人格は高いと考えられがちですが、実際は、会社の業績がよくなっていったから、結果として、経営者の人格が高くなったと考えることができます。したがって、条件を整えようとすることよりも、目標に向かうための直接的な活動に着手することが大切です。


[本文]


経営コンサルタント相馬一進さんが、「経営者が人格を高めることで、ビジネスで成功する」と考える人が多いが、実際は、ビジネスで成功したから、経営者の人格が高くなったという例の方が多いのではないかということを、ブログに書いておられました。これを読んだとき、かつて、心理カウンセラーの山口真理子さんが、似たようなことをブログに書いていたことを思い出しました。

すなわち、結婚相手を探している女性の中に、「いい男はみんな結婚している」と感じている人は多いが、そのような女性から評価される既婚男性は、もともと、「いい男」だったのではなく、結婚してからの夫婦生活の中で、妻から鍛えられて、結果として「いい男」になったと考えることができる、というものです。この2人のような分析は、私は、以前はしていなかったのですが、おふたりのブログを読んで、なるほどと感じました。そして、特に意識していないと、因果関係を逆に捉えてしまっていることもあるのではないかと思いました。

したがって、よい会社をつくるために、自分の人格を磨かなければと考える人も少なくないと思いますが、自分の人格を磨く方法として、会社の業績をあげる活動をしていけば、結果として、会社の業績も経営者の人格もよくなっていくと考えることの方が、最良の選択なのかもしれないと思いました。このおふたりのブログからは、因果関係を正しくとらえること、そして、条件を整えるための活動よりも、実際に目標に向かうための直接的な行動を実践することの方が大切ということを、改めて感じました。

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