[要旨]
会社の各事業を遂行するためには、それを支えるための様々な機能があります。具体的には、マーケティング機能、生産機能、購買機能、研究機能、労務機能、購買機能などです。そして、これらの機能ごとに、最大の効果を得るための機能別戦略を策定し、実践する必要があります。
[本文]
前回は、事業戦略は、戦略の対象とする事業が最大の成果をあげることができるようにすることが目的で、その主な内容は、ライバルとの競争に勝つための競争戦略であるということを説明しました。今回は、機能別戦略について説明します。各事業を遂行するためには、それを支えるための様々な機能があります。
具体的には、マーケティング機能、生産機能、購買機能、研究機能、労務機能、購買機能などです。そして、これらの機能ごとに、最大の効果を得るための機能別戦略があります。それらが、マーケティング戦略、生産戦略、購買戦略、研究戦略、人事戦略、財務戦略などです。これらのうち、経営者の方を始め、ビジネスに関わる人たちが最も関心を持つ機能別戦略は、マーケティング戦略ではないでしょうか?
事実、マーケティング戦略についての研究は盛んで、その中で、マッカーシーの提唱した、「マーケティングの4P」は著名です。この4Pとは、製品(Product)、価格(Prioce)、流通(Place)、販売促進(Promotion)の4つを表します。そして、顧客や市場ごとに、この4つの観点からどのような活動を行うべきか、また、各活動の効果的な組み合わせ方が最適かを検討し、マーケティング戦略を定めて行きます。
話を戻して、経営戦略は、その対象によって、全社戦略、事業戦略(競争戦略)、機能別戦略に分けることができます。そして、会社は、安定的に発展していくことが基本ですので、単に、事業戦略だけに注力すればよいということではなく、3つの種類の戦略を総合的な観点から策定し、全体的なバランスをとりながら事業を運営していくことが大切です。
2022/4/9 No.1942