痛風にならずに一生焼肉を食べるには
[要旨]
人は、感情に左右されてしまう面があるので、目先の欲望に負けてしまうことがあります。その結果、長期的視点では、損をしてしまうことになります。したがって、特に、経営者の方は、強い意志を持ち、長期的視点に立って行動することが大切です。
[本文]
最近、心にささっている言葉があります。それは、望月広愛さんが、ご著書、「文句ばかりの会社は儲からない!-従業員満足のための顧客満足」に書かれておられた、全体最適に関する説明です。「後先を考えず、目先の欲望に負けて、焼肉とビールばかり食べたり飲んだりしていると、痛風になってしまう。痛風になると、風が吹いただけでも激痛に襲われ、歩くこともできなくなり、さらに、二度と焼肉を食べたり、ビールを飲んだりできなくなる。
しかし、きちんと先のことまで考えている人は、一生、焼肉とビールを味わうことができるよう、肉だけでなく、野菜やごはんも食べたり、ビールは1杯目だけにして、2敗目からは酎ハイにしたりする。このように、身体全体のバランスを考えて飲食をする習慣が大切だ」(195ページ)と、望月さんは述べておられます。もちろん、後先を考えずに焼肉ばかりを食べてしまう行為は、部分最適を求める行為であり、一生、焼肉を食べられるように、先のことまで考えて、焼肉といっしょに野菜を食べる行為は、全体最適を求める行為です。
そして、このようなことは、私が望月さんのご著書を引き合いに出すまでもなく、多くの方が理解しておられることです。でも、私は、食事のときに、なかなか、腹八分目で食事を終わらせるということができないでいました。その結果、当然のことながら、体重はなかなか減りませんでした。でも、以前読んだ望月さんの本の、全体最適について書かれていた部分をふっと思い出してから、腹八分目で食事を終わらせることができるようになりました。
私は、クライアントの方に、「部分最適ではなく、全体最適を考えて事業に臨まなければだめですよ」と言っておきながら、自分では、部分最適な行動をしていたわけですから、恥ずかしさを感じました。そして、人は、理屈ではなく感情(本能)に行動を支配されていると、改めて感じました。そこで、これからも、一生、おいしいものを食べることができるよう、また、「紺屋の白袴」にならないよう、全体最適の視点を持って行動していこうと思います。
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