「ハッタツフェス」という答え
5月6日。
ついにその日がやってきました。
ハッタツフェス当日。
2月末から準備を始めて、約2ヶ月半。
始まる前は不安でいっぱいで、なんでこんなことやろうとか言い出したんや!なんて後悔したり、思うようにことが進まなくて投げ出したくなったり、しておりました。
それでもなんとか、多くの人の協力もあって、無事開演。
終わってみれば、60名近くの方々と最高のフェスを作り上げることができました。
いやもう素直に、うれしい。
思いつきと勢いで始めた企画を面白がって見にきてくれたお客様方。
一緒に舞台を盛り上げてくれた出演者達。
準備から当日の裏方まで支えてくれたスタッフ陣。
会場には来れなくても遠くから応援してくれていた皆様。
ホンマにありがとうございました!!
テーマをブレずに貫く
というわけで、振り返りを少々。
今回のフェスでテーマにしたのが「障害があったとしても、できることを全力でやれば、思いっきり笑えるんじゃないか」ということでした。
これは僕が発達障害診断を受けてからずっと考えていたことでした。
「障害があるから、あきらめる」んじゃなくて「障害があっても、やってみたい」
そういう素直な気持ちを無視したくはなかったんです。
そして、どうせやるならひとりでやるより、みんなでやった方が楽しいはず。
誰もやってくれる人いないし、自分でやるか。
スタートはそんな感じでした。
もちろん、いざ始めてみたら予想もしていないことばかりです。
初めてのことをやるんだから、全部がもう手探り状態。
それでも、テーマだけは何があってもずらさない。
テーマがずれるとハッタツフェスじゃなくなるしね。
逆にいうと、そこさえ変えなければ成立するっていう確信もありました。
しんどいことばっかりだったけど、その反面、追い込まれていく状況はちょっと楽しかったです。
それに、集まってくれたスタッフが勢いだけで突っ走っている僕をうまくフォローしてくれたおかげで、大きなトラブルもなく、無事に最後までやりきることができました。
ひとりでやってたら自己満足で終わってただろうけど、チームを組んでやったおかげで、全員が楽しめるイベントになりました。
参加者の反応あれこれ
お客様からの反応もよくてうれしい限り。
もちろん、100%受け入れられることはないだろうけど、少しでも誰かの心に響いたならやった意味はあるんじゃないでしょうか。
あと、今回の感想でちょこちょこあったのがこれ。
舞台上で輝きまくっている人を見ていたら、自分も何かやりたくなったっていう。
見てるだけより、発信する側に回った方が絶対におもしろいよ!
なんだか、こうやって自分たちの姿を見せることで、誰かの背中を押すきっかけになったり、一歩踏み出す勇気を与えられたなら、こんなうれしいことはありません。
今回、初めてにチャレンジしてくれた方もいらっしゃいます。
例えば、ハッタツフェスのロゴデザイナーはなんと現役女子大生。
フェスのロゴデザインが人生初の仕事受注だそうです。
フェス自体、僕が初めてやっていることなので、同じような気持ちと熱量でやってくれる人がいいな思って、お願いしました。
初仕事にも関わらず無理難題に全力で応えて素晴らしい仕事をしてくれました。
巻き込んだり、巻き込まれたり。
本番直前のツイッターの様子を見ていると、お互いを刺激しあって盛り上がっていく熱気を感じました。
本当に伝えたかったこと
一言でハッタツフェス といっても、いろんな立場で参加してくれた方がいらっしゃいました。
内輪だけのノリにしたくなかったので、障害のあるなし関係なくあらゆる人に向けて告知はしていました。
障害当事者ではありませんが、来場してくださった水瀬さんのコメントが、まさにこのフェスの意味をまとめてくださいました。
ハッタツフェス の開催宣言には以下のような文章を記してあります。
発達障害診断を受けて1番困ったのが、世間に発達障害が理解されてなさすぎるってこと。
たぶん未診断の人も合わせればかなりの数がいらっしゃるはずなのに。
あなたの隣にハッタツさん、普通にいるんですよ。
ただ、いきなり理解してもらおうなんてことは難しいです。
だからまずは僕らみたいな人間がいるんだよってことを知ってもらいたい。
どんなことで悩んだり笑ったりしてるか伝えたい。
水瀬さんのコメントを読んだ瞬間、思わず鳥肌が立ちました。
熱量を持って、きちんと発信すれば、発達障害を知らなかった人にもちゃんと伝わるってことだから。
さいごに
すべてが予定通りではないし、すべてがうまくいったわけではありません。
苦情もいただいたし、改善できる点なんかいっぱいある。
まあでも、できなかったことはこれからまた修正していけばいいだけだし。
まずは発達障害というものへの向き合い方としてひとつの答えを示すことができたのが何よりの成果です。
ハッタツさんが生きやすい世界は、誰もが生きやすい世界。
これからも、発達障害が当たり前の存在として受け入れられる世の中を目指して。
最後になりましたが、改めて言わせてください!
ハッタツフェスに関わってくれたすべての皆様。
ホンマに、めっちゃ、ありがとうございました!!
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