ほどらで社長日記「知ってもらう努力を怠らない」
知ってもらう努力はめちゃくちゃ大事である。
職人の世界では「いい仕事をしていれば、お客さんはついてきてくれる」という意見があるが、これは半分正しくて、半分間違い。いい仕事をしてお客さんが集まるのは、ある程度知名度のある人だけ。
どんな仕事であれ、初期段階では知ってもらうことを最優先にするべきだ。もちろんいい仕事をすることを大前提とした上で。
知ってもらわなければ、存在しないのと変わらないのだ。
飲食店で働いていた頃も新店舗開店に合わせてのプロモーションにはかなり力を入れていた。うまいものさえ出していれば繁盛するなら今頃日本中、繁盛店だらけだろう。むしろ日本でうまくない店に当たる方が難しい。基本的に全員うまいという状況の中で、自分の店を選んでもらわないといけない。
そのためには広報戦略やWEB広告、ビラまきなどが必要不可欠。そういう地道な活動を怠るとお客様が付く前に運転資金が尽きて、半年後には閉店している、みたいな店がたくさんあった。
特に思いや企画先行で形にしている事業は要注意。いきなり初期投資でドカンとつぎ込んだのはいいが、集客についてはまったく考えてない。やりながらなんとかなるやろ、みたいなパターンは苦労することになる。日々の膨大な業務をこなしながら、集客についてじっくり考えるのは不可能に近いからだ。
弊社が新しく事業を立ち上げる時は、需要があるかをリサーチした上で、どうやって知ってもらうかをまず考える。需要はあったとしても、知ってもらう段階でパワーがかかりすぎるなら要検討。
スタートのタイミングで大きく結果が変わるので、しっかり狙って当てにいくべきだ。