ほどらで社長日記「勝つより負けない」

「勝つ」のと「負けない」のは似ているようでまったく違う。特に人生や仕事のように長期戦の場合は「負けない」ことの方が圧倒的に重要だ。

もっと正確にいうと、負けてもいいのだが、リカバリーできる範囲で負けること。負けをコントロールする。負け方が悪いと1発で致命傷なんてこともあり得るからね。まずは続けることが最優先だ。

野村克也監督のセリフで「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というのを聞いたことがあるかもしれない。これはホンマにそうで、勝つ時はなんか偶然、勢いみたいなもので、たまたま勝ってしまうことはある。しかし、負ける時は確実に負けにつながる理由がある。

その部分を冷静に分析し、次に活かせるように戦術に組み込むことでさらに負けにくい状況になり、結果的に勝率も上がっていく。

あとは我慢比べみたいなもんだ。負けにくい状況さえできていれば、じっくり戦えるので、ライバルが勝手に隙を見せてくれる。そこを見逃さず徹底的に攻める。こうすることで最低限の投資で最大の効果を上げることができる。

仕事をやっていても同じ。始めのうちは出費を抑えて、確実に勝ちやすい分野で成果を上げていく。市場選定を間違わなければ、競合が弱くてひとり勝ちなんてこともあり得る。そうやって実績を作りつつ、大きな案件が来たら全力で取り組む。状況によっては自らサービスを立ち上げる。

そこを意識できたおかげで、35歳で未経験の弱小フリーランスでも法人化できるくらいには大きくなることができた。損して得取れぐらいの感覚でちょうどいいのよ。

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