ほどらで社長日記「あるものを活かす」
「隣の芝は青い」という言葉があるように、人は自分にないものをうらやましく思ってしまう生き物である。そしてどうしようもないことで迷う。
「自分には他人に誇れる経歴や特技もない」というセリフもよく聞く。そんなことあるわけないやん。
そういう人でも、何時間でも熱心に同じことについて話したり、人に言われなくてもやってしまうことがあるはずだ。それが自分の武器になるかもしれない。自分では大したことないと思っているだけで、他人から見たらすごいことだってあるのだ。
ないものに目を向けるぐらいなら、あるものをまずはしっかり見て、それを最大限に活かす方法を考えた方がいい。
会社員の頃、自分にないものばかり憧れていた。その結果、無理をしすぎて体調を崩した。知らないうちにいろんなものを抱えすぎて、自分じゃない何かになろうとしていた。
どうしようもなくなった僕はすべてを捨てることにした。今まで積み上げてきた実績や人脈も徹底的にすべてリセット。それでも自分の中には残るものがあったし、声をかけてくれる友達がいた。
当時はしんどかったが、自分が本当に大切にするべきものに気がつけたので意味はあったのだろう。
人生はシンプルだ。好きなものは好き。それは他人からの意見で左右されるものではない。
答えは自分の中にあるんだから、探し求めても見つからない。ましてや他人をうらやんでも仕方がない。自分の芝を青くすることに集中すればいいのだ。