2019年4月。特に人脈もなく大阪の田舎でフリーランスデビューした僕は、7LDKの古民家で一人暮らしを始めた。近くに両親が住んではいるものの基本的には1日中ひとり。収入が安定していない時期だったので、ひたすら仕事をするしかなかった。
3ヶ月くらいそんな生活をしていると、売上は安定するようになったが感情が動かなくなった。やっぱり人は人の中でしか生きられないんだなと痛感した。
そこで始めたのが住み開き。「自分は出たくないけど、他の人には来て欲しい」というワガママを叶えるために、自分の家の一部を他の人にも使えるように開放した。
すると少しずつ人が集まるようになった。友達と庭でBBQをしたり、地域の打ち合わせの場になったり、フリーランス仲間と勉強会をしたり。ずっとパソコンと野菜にしか向き合っていなかったので人としゃべるのがめちゃくちゃ楽しかった。
それから1年半。
我が家で今、15人が一緒に食卓を囲んでいる。去年は考えられなかった、そして僕が欲しかった風景。団欒。
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