「やればできる」と子供が思うためには?
国語と社会はもともと苦手だから。。
最近、娘の気になる発言があった。戻ってきたテストの結果を見ながら、比較的点数の低かった教科に対して、私は元々才能がないからというような趣旨で話をしていた。
親としてはショックである。才能がないというのは、その遺伝子を引き継がせた自分も才能がないのか。。申し訳ない。。と一瞬思ったが、気になったのはそこではない。彼女の自分の能力に対する捉え方である。
この発言は、自分の知能をはじめとした特徴、能力は基本的には変化しない(才能によって左右される)と考える非成長思考に基づいている。
一方で、これと対照的に、自分の知能を始め、あらゆる能力は成長しうると捉える考え方を成長思考という。
非成長思考では、知らないものや正解がわからないもの避け、簡単なタスクのみに乗り組む傾向にある、成長思考では、自己成長のために適したタスクを選ぶ傾向にある。
VUCA時代に生きる我々にとって、正解のない問題にチャレンジせざるを得ないし、スタートアップにおいては成長思考を持っているかを採用の可否の要素としているところもあるようだ。
しかし、当然ながら、子供たちを、成長思考の人・非成長思考の人と二種類に分けるほど単純ではない。上の学年になるにつれ、領域ごとに成長思考・非成長思考を使い分ける傾向が出てくるようだ。
確かに、娘は、特に幼少期にそろタッチで毎日暗算能力を磨いた算数に関しては、やればできるようになるという成長思考の考え方を持っている。
また場面やその時々でその思考も変わっているように感じる。
子供が成長思考を持つためにできること
では、子供たちが、成長思考を持つためにできることはあるのだろうか?
実は、指示だし、声がけの方法によって成長思考に影響を与えることができることが明らかになっている。
上記の論文では、小学生向けに知能パズルを用いた実験が書かれている。
二つのグループに分け、グループAには、パズルは人によって生まれながらに得意不得意があることを強調した。グループBには得意不得意はあるものの、練習すれば誰でも上手になることを強調した。
結果、グループBの方が、問題の難易度よりも、自身の成長のために適した問題を選ぶようになったようだ。成長思考に基づいた選択をしていると言える。
つまり、子供が成長思考を持つためには、タスク(勉強)について、どれだけ「やればできる」という声がけができるかが重要ということである。
これだけ聞くととても簡単なように聞こえる。勉強にしても運動にしても、結果が出なくても、泣いても、投げ出しそうになっても、「あなたができるようになるのを信じている」と一緒に伴走することである。これは言うほど簡単ではない。親も人間であるので、あまりに大変そうに見えた時、子供たちの結果が思うように出なかった時は、「やっぱりこの子にこれは向いていない」と思ってしまうことがある。それを乗り越えてこそ得られるものなのだ。
我が家では、これこそ、娘が6歳の時にそろタッチで暗算力を磨いた日々のことである。おかげさまで、幼少期に、親バカであるが成長思考、Growth mindsetが身についたと信じている。
ただし、学年が上がるにつれて、娘も領域ごとに成長思考・非成長思考を使い分けるようになっている。まだまだ可能性に満ち溢れた子供、成長思考を持ち続けるために寄り添っていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?