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田舎にはベターが存在しない

選択肢がないということの問題点が非常によく分かった。
『田舎には選択肢がない』のだ。

▶田舎には選択肢がない

家の改修の関係で、地元の業者さんにお願いしたのだが、まあ田舎あるあるで……このレベルの仕事かぁ~……という感想だった。
ただ、どこにお願いしても大体同じなのだ。満足できるクオリティの仕事というものが存在しない。基本、雑。

それは仕事の質という部分もあるし、顧客に対するコミュニケーションなどのサービス面も含めてだ。
だが、だったら他の業者に変えようか~と思っても、他の選択肢がない。そもそも他に業者がいないし、もしいたとしても大して変わりがない。

……なので、客は「じゃあまあ……これぐらいでいいか」という選択になるし、実際の業者側もその通りで許される。
となると結果的に『手を抜いた業者が得をする』ことになるのだ。

▶ベターが無いと衰退に近づいていく

都会では選択肢があるため、ダメな業者はすぐに切られ、他の業者が選択されることになる。これが競争社会であり、資本主義だ。
だが、田舎には選択肢が存在しない。だから『ベターな選択肢』が選べなくなる。競争が存在しない社会主義だ。

これまでは、ベターが選べないということは、『現状維持』というバイアスがかかるのかと考えていたのだが、違った。
ベターが無いと、より『ワースト』に近づいていくことになるのだ。つまり、次第に衰退していくのである。

改めて田舎が衰退していく理由が理解できた出来事だった……。

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