【高山 辰雄】 絹本・彩色 査定 鑑定 買取 致します
高山 辰雄
紙本・彩色
◎ 高山辰雄の芸術
高山辰雄（1912年6月26日 - 2007年9月14日）は、日本の著名な日本画家で、特に幻想的で深い精神性を持つ作品で知られています。彼は大分県大分市で生まれ、東京美術学校（現・東京芸術大学）で松岡映丘に師事し、日本画を学びました。1934年に帝展に初入選した「湯泉」で注目を集め、その後の作品「浴室」（1946年）や「少女」（1949年）で日展特選を受賞し、画壇での地位を確立しました。
高山の作品は、初期にはポール・ゴーギャンの影響を受け、色鮮やかな抽象的表現を取り入れていましたが、次第に人間の精神性を追求する作風へと変化しました。1970年代以降は、「聖家族」シリーズに代表されるようなモノクロームの表現に進化し、独自のスタイルを確立しました。
彼の代表作には、「浴室」「砂丘」「食べる」「日」「月」「聖家族シリーズ」などがあり、これらの作品は国内外の美術館に収蔵されています。特に「聖家族」シリーズは、彼の晩年の集大成として高く評価されています 。
高山は、その功績により多くの賞を受賞しています。1960年には日本芸術院賞、1964年には芸術選奨文部大臣賞、1970年には日本芸術大賞、1982年には文化勲章を受章しました。また、1972年には日本芸術院会員に選ばれ、1979年には文化功労者として顕彰されました。
彼の作品は、自然と人間の本質を深く探求し、重厚で思索的な趣を持つものが多く、その独自の表現は現代日本画の中で特別な地位を築いています。高山辰雄の芸術は、今なお多くの人々に影響を与え続けています。
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