【児玉希望】日本画 / 絹本・彩色「春潮」査定鑑定買取致します

2024年6月9日 17:26

児玉希望（KODAMA Kibo）
春潮
絹本・彩色 121.5×35.2cm

児玉希望（1898年-1971年）は、日本の近代日本画家であり、特に風景画や歴史画でその名を知られています。広島県出身の彼は、幼少期から絵画に興味を持ち、京都市立絵画専門学校（現・京都市立芸術大学）で学びました。彼の作品は、伝統的な日本画の技法とともに、西洋画の影響を受けた写実的な描写が特徴です。

代表作の一つに「室内」があります。この作品は1952年の第8回日展で日本芸術院賞を受賞しました。この他にも「春秋山水」や「日本アルプス」など、多くの風景画が高く評価されています。彼の風景画は、自然の美しさを細部にわたって描写し、そのリアリティと情感豊かな表現が特徴です。

また、児玉希望は戦時中には美術及工芸統制協会の理事長を務め、戦後は日展（日本美術展覧会）の常務理事として日本美術の発展に寄与しました。1959年には日本芸術院会員に選ばれ、その後も多くの展覧会で作品を発表し続けました。

彼の作品は現在も多くの美術館に所蔵されており、その芸術的価値は今なお高く評価されています。

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