【三岸節子】 油彩 査定 鑑定 買取 致します
三岸 節子
キャンバスに油彩
◎ 三岸 節子の芸術
三岸節子は、1905年に愛知県で生まれた日本の洋画家で、特に花や風景をテーマにした作品で知られています。彼女は女子美術大学を首席で卒業し、岡田三郎助に師事しました。1924年に画家の三岸好太郎と結婚し、彼と共に独立美術協会の設立に参加しましたが、女性であるために会員にはなれませんでした。
1934年に夫の好太郎が31歳で亡くなった後も、三岸は3人の子供を育てながら創作活動を続けました。彼女は1936年に長谷川春子ら女性画家と共に「七彩会」を結成し、1939年には新制作派協会に参加しました。戦後は「女流画家協会」の創立に携わり、1951年には第一回芸能選奨文部大臣賞を受賞しました。
1954年、三岸はフランスに渡り、その後もヨーロッパ各地で制作活動を行いました。特に南フランスの風景や花々を描いた作品で高い評価を受けました。彼女は1986年に秋の叙勲で勲三等宝冠章を受章し、1989年に帰国して神奈川県大磯に定住しました。
彼女の作品は、明るい色彩と大胆な構図が特徴で、特に花の絵が有名です。1994年には女性洋画家として初の文化功労者となり、彼女の業績は日本国内外で広く認められています。彼女の生家跡には「一宮市三岸節子記念美術館」があり、彼女の作品が多数展示されています。
1999年、三岸節子は94歳で急性循環不全により逝去しました。彼女の長い画業は、多くの女性画家にとって励みとなり、今もなお多くの人々に愛されています。
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