【上村松篁】 日本画 / 紙本・彩色 査定 鑑定 買取 致します
上村 松篁
紙本・彩色
◎上村 松篁の芸術
上村松篁（1902-2001）は、日本の花鳥画を代表する画家であり、特に動物や鳥をテーマにした作品で知られています。彼は母である上村松園から影響を受けながらも、自らの道を進み、花鳥画の分野で独自の地位を確立しました。
松篁の作品は、写実的な描写と共に、自然や生命への深い愛情が感じられるものが多く、静謐でありながらも力強い存在感を持つことが特徴です。例えば、彼の代表作である「樹下幽禽」や「星五位」では、鳥や植物が繊細に描かれており、その背後にある自然の大きな力を感じさせます。また、「青柿」（1947年）や「月夜」（1939年）といった作品は、自然の中に生きる動物たちの儚さや美しさを描き出し、見る者に深い感動を与えます。
彼は、1948年に山本丘人らとともに創造美術協会を結成し、日本画壇で注目を集めました。晩年には、文化功労者に選ばれ、1984年には文化勲章を受章するなど、その功績が広く認められました。また、松篁は日本画の伝統を守りつつも、西洋美術の影響も取り入れ、現代日本画に新たな風を吹き込んだ存在として評価されています。
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