【徳岡神泉】 デッサン/コンテ画査定 鑑定 買取 致します
徳岡 神泉
水仙
紙本・彩色
29.3×20.5cm
◎徳岡神泉の芸術
徳岡神泉（1896-1972）は、京都市生まれの日本画家であり、近代日本画において独自のスタイルを確立しました。彼の作品は「神泉様式」とも称され、幽玄で象徴的な表現が特徴です。
徳岡は、竹内栖鳳に師事し、京都市立美術工芸学校と京都市立絵画専門学校で学びました。初期の彼の作品は写実的なアプローチが強く、細密な描写と伝統的な技法を駆使していました。しかし、次第に彼の作風は背景を簡素化し、モチーフを際立たせるような象徴的な表現へと進化していきます。
戦後、徳岡は日本画の世界でさらに評価を高め、1966年には文化勲章を受章しています。代表作の一つである「仔鹿」（1961年）は、極度に単純化されたフォルムと重厚な雰囲気を持ち、彼の画業の頂点を示しています。また、「流れ」（1954年）などの作品は、静寂の中に宇宙の真実を見出そうとする精神性が感じられるもので、彼の作品に共通する静謐さが特徴です。
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