【アルフォンス・ミュシャ】版画 / リトグラフ「四つの宝石」査定鑑定買取致します

井浦歳和　ロイドワークスギャラリー roidworksgallery 絵画鑑定•査定

2024年9月20日 11:45

アルフォンス・ミュシャ
「四つの宝石」
リトグラフ
73×30.5cm

◎アルフォンス・ミュシャ「四つの宝石」について

アルフォンス・ミュシャの連作「四つの宝石」は、アール・ヌーヴォーの巨匠ミュシャによる名作で、4つの宝石「トパーズ」「ルビー」「エメラルド」「アメジスト」を擬人化し、美しい女性像として表現しています。この作品はもともと1900年に制作されたカラーリトグラフシリーズで、リクリエーション版とは、ミュシャ財団公認の複製作品として制作されたものです。

この連作は、各宝石の持つ独特の輝きや雰囲気を繊細かつ大胆に表現しており、ミュシャ独特の流れるような線と装飾的な構図が特徴です。ミュシャは植物のモチーフや幾何学的なデザインを多用し、女性の美しさと宝石の輝きを一体化させています。特にリトグラフ技法を使うことで、繊細な色合いや緻密なディテールが忠実に再現されています。

「四つの宝石」は、パリで活躍していたミュシャがアール・ヌーヴォー運動の中で名を馳せ、ポスターや装飾画で人気を集めていた時期の代表作です。リクリエーション版はオリジナルを忠実に再現しており、エディション番号やミュシャ財団のエンボス印が入った限定作品です。

このシリーズのサイズは、各シートが73×30.5cmで、額装時には87.5×31cmとなります。6枚セットには、「四つの宝石」4枚に加え、「モエ・エ・シャンドン」のポスター2枚も含まれています。ミュシャの優美で神秘的なスタイルをリトグラフとして楽しめるこのセットは、アートコレクターやミュシャ愛好家にとって貴重な作品です。

リクリエーション版であっても、ミュシャの独自の芸術性が生き生きと感じられ、彼の作品に見られる流麗な曲線美や華麗な装飾が、現代でも高く評価されています。

➡️井浦歳和・絵画、美術品取引の専門家