【加納 光於】版画 / インタリオプリント「星・反芻学」 査定 鑑定 買取 致します
加納 光於
星・反芻学
インタリオ
44.5×42.5cm
◎加納 光於の芸術
加納光於(1933年生まれ)は、日本を代表する版画家・画家で、特に実験的な手法を取り入れた銅版画と、鮮やかな色彩を駆使した抽象的な作品で知られています。彼は東京生まれで、幼少期に病気で学校を中退したことから、独学でフランス詩や科学、鉱物など多様な分野に興味を持ち、これらの知識が後に彼の芸術に深く影響を与えました。
1950年代に版画制作を始め、独自の技法で作品を発表し始めました。特に1957年の東京国際版画ビエンナーレや、リュブリアナ国際版画ビエンナーレでの受賞を契機に国際的な注目を集めました。その後、彼は国内外の多くの展覧会に参加し、日本現代版画の発展に寄与してきました。
加納の作品は、単なる抽象画とは異なり、彼の内面的な経験や自然、哲学的な思索が色濃く反映されています。色彩の探究が彼のテーマの一つであり、色と形が互いに揺らぎ、変容する瞬間を作品に捉えることに努めています。代表作には、「稲妻捕り」や「波動説」などがあり、これらの作品は鮮やかな色彩と金属版画の技法を組み合わせた独特の世界観を持っています。また、彼は詩人や作家とのコラボレーションも多く、瀧口修造や大岡信など、文学界の著名人とも深い関わりを持ちながら作品を生み出してきました。
特にインタリオ(凹版画)技法を活用した作品で知られています。インタリオ技法とは、銅板や金属板に刻まれた線にインクを詰め込み、プレス機で印刷する版画技法で、彼の作品において重要な位置を占めています。彼は、自然の光と色彩の変容に注目し、その一瞬の動きをインタリオで表現することを追求しました。
加納の「波動説」シリーズは、インタリオの代表作として特に評価が高く、1980年代半ばに発表されました。このシリーズは、彼が自ら作成したインクと水、銅板の腐蝕作用を組み合わせて制作されたもので、色彩と抽象的なフォルムが絡み合った独自の美的世界を構築しています。これにより、幻想的で深みのある画面が生み出され、加納の作品は単なる版画を超え、観る者に新たな視覚体験を提供します。
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