【山本丘人】 絹本・彩色 「山河早春」 査定 鑑定 買取 致します
山本 丘人
山河早春
絹本・彩色 40.7×51.2cm
◎ 山本丘人の芸術
山本丘人（1900年4月15日 - 1986年2月10日）は、日本画の革新運動をリードした画家で、文化勲章を受章しています。彼は東京都麻布（現在の東京都港区）に生まれ、東京美術学校（現・東京芸術大学）を卒業しました。松岡映丘に師事し、大和絵の伝統を学びましたが、その後、現代的な表現を追求するようになりました。
山本の初期の作品は、大和絵の影響を強く受けたものでしたが、戦後は力強い描線を特徴とする作品を制作するようになり、「現代の漢画」と称されることもありました。彼は1950年代から1960年代にかけて、特に厳しい自然を力強く表現する作品を多く制作しました。
1948年には上村松篁、秋野不矩らとともに「創造美術」を結成し、後に新制作派協会と合併して「創画会」となりました。山本はこの創画会の創立メンバーの一人として、日本画の革新運動を推進し続けました。また、彼は多くの弟子を育て、その中には加山又造などの著名な画家も含まれます。
晩年の作品には詩情豊かな風景画が多く、繊細で優美な表現が見られます。彼の作品は国内外で高く評価され、多くの美術館に収蔵されています。
山本丘人の代表作には、「海の微風」（1936年）、詩情溢れる「山の上は花ざかり」（1974年）、力強い自然を描いた「北濤」（1955年）などがあります。彼の作品は、伝統的な日本画の技法を保ちながらも、独自の視点で現代的な表現を追求した点で、多くの後進に影響を与えました。
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