【小野竹喬】 日本画 / 紙本・彩色 「白き雲」 査定 鑑定 買取 致します
小野 竹喬
白き雲
紙本・彩色 34.5×42cm
◎小野竹喬の芸術
小野竹喬（1889-1979）は、近代日本画を代表する画家であり、その作風は日本の自然や風景を独特の詩情で描くことで知られています。彼は岡山県笠岡市に生まれ、14歳で京都に移り住み、竹内栖鳳に師事しました。彼の作品には、日本画の伝統的な技法と共に、西洋絵画の影響を受けた新しい表現が見られ、これにより日本画の革新を目指しました。
竹喬の芸術は、時間の経過と共に変化し続けました。初期の作品は、リアリズムに根ざした写実的な風景画が多く、自然の美しさを細やかに描写することに注力していました。しかし、彼の作風は徐々にシンプルで抽象的な表現へと進化し、晩年には、より精神的な深みを持つ作品を生み出すようになりました。
彼の代表作には、「冬日帖」や「奥の細道句抄絵」などがあり、これらの作品は日本の風景の美しさを深い感動と共に伝えています。また、彼の作品はしばしば色彩と形状の絶妙なバランスが特徴で、見る者に静寂でありながらも力強い印象を与えます。
小野竹喬は、土田麦僊らと共に国画創作協会を設立し、日本画の新しい道を切り開く一翼を担いました。彼はまた、文化勲章を受章するなど、その生涯を通じて日本画壇に大きな影響を与え続けました。
晩年は地元岡山県に近い笠岡市に戻り、1979年に亡くなるまで制作を続けました。
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