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『男はつらいよ』の寅さん

人間は何のために生きてんのかな?

『男はつらいよ 第39作 寅次郎物語より』


『男はつらいよ』の映画で印象に残っているシーンがあります。

寅さんを駅まで見送りに来た高校生になる甥の満男(みつお)が寅さんに尋ねます。
私はこの後の寅さんのセリフが大好きです。

先日、寅さんサミット2024に行ってきました。

寅さんサミットは、映画の舞台であり寅さんの故郷となった東京都、葛飾柴又で行われたイベントです。

特設会場も、商店街も、帝釈天の前もとても賑わっていました。
寅さんのコスプレをした方もたくさん♪

寅さんサミット2024

私は映画『男はつらいよ』の寅さんが大好きです。

日本各地に旅をするフーテンの寅さんは、毎回旅先で恋におち、騒動がまき起こります。

どこか懐かしい日本の昭和の風景と人情を感じる、とてもあったかい映画です。

私は寅さんの何が好きかって、もう一言で語り尽くせません。

地位も名誉も、ちゃんとした仕事さえ持っていない寅さんですが、
妹想いで優しく、面白く、人としての魅力や人情やいろんなものを持っています。


もちろん寅さんは俳優の渥美清さんが演じた架空のキャラクターなのですが、私にとって寅さんはほんとに生きていた人のような感覚です。

寅さんを見ていると何だか肩の力が抜けて、人として大事な部分を思い出させてくれる気がするんですよね。

寅さんサミットは終わってしまいましたが、
柴又駅前は普段の日に遊びに行っても楽しい場所です。

商店街はお店が連なっていて、寅さんの撮影で使われたお団子屋さんやお蕎麦屋さんもあります。
個人商店が多く、駄菓子屋さんがあったりと、歩くだけでも楽しいです。

そして柴又に行ったら、私のおすすめは「葛飾柴又寅さん記念館」です。

寅さんの映画の風景やジオラマあったり、昭和の家の雰囲気がのぞけたり、寅さんをあまり知らない方もとても面白いと思います。

記念館の隣に「男はつらいよ」の監督をつとめられた山田洋次さんのミュジーアムも併設されています。ご興味ある方は足を運んでみてくださいね。


私はよく、寅さんが生きていたら「今の時代をなんていうかな?」と想像したりすることがあります。
もう一回映画で会いたかったなー。


私の中で印象に残っている映画のセリフです。

「人間は何のために生きてんのかな?」
「なんだ、難しいこと聞くなあ。うーん、何て言うかな。ほら、ああ生まれてきてよかったなって思うことが何べんかあるじゃない。そのために人間生きてんじゃねえのか」
「ふーん」
「そのうちお前にもそういう時がくるよ。まっ!
がんばれ!」

『男はつらいよ 第39作 寅次郎物語より』

生まれてきてよかったなぁといういつかの日が見たくて、

何だか明日も生きようとおもいます。


『男はつらいよ』私のおすすめ映画シリーズの一つです。


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