思い出に残ってる座右の銘
お米の収穫時期ですね。
秋の日差しと、職場で育てている稲穂が黄金色に輝く様子を見ていたら、幸せだな〜と思った今日このごろです。
毎年のことなのですが、農家さんでない限りお米って自分たちで育てるとそんなにたくさんの量を収穫できません。
気候にやられたり、いろんなハプニングがあります。
だからこそ収穫できたお米は一粒一粒、大事にしたくなるんですよね。
中学の頃
卒業の時にある先生から
【実るほど実るほど頭を垂れる稲穂かな】と言う言葉を色紙に書いてもらった覚えがあります。
これから大きくなる私たちへ向けてのメッセジ。
いつも物腰やわらかく、子どもたちに人気の素敵な先生でした。
私は先生からその言葉をもらってから度々、思い出していました。
ところが大人になり、ある方から言われたことがあります。
「【実るほど実るほど頭を垂れる稲穂かな】って言葉はさ、あれは実ったやつがいう言葉なんであって、実る前のヤツが言うもんじゃないよ!」
私は、小さな衝撃を受けました!!
そんな観方もあるんですね。
どちらかというとその方は向上心いっぱい!に見える方だったので、
なんといいますか、その方の気概を感じました。
実るまで頑張ろう!ってやる気も出てきます。
同じ言葉をどう捉えるかはその方次第。
ただ実っていないと思っていても、あの頃中学生だった自分からしたら大人になった今は実ってきた部分がたくさんあると思います。
そして、ある程度の年月を生きてくると、人生に対する「謙虚さ」みたいなものって失われてくると思うんですよね。
今までの経験値で物事を測れてしまうからです。
でも、そんなときこそ【実るほど実るほど頭を垂れる稲穂かな】を思い出してみます。
周りの人や物事に対する謙虚さを含んだ言葉だと思っているのですが、私は、人生そのものにも当てはめてみたいと思うのです。
自分の生き方に謙虚になって、生きていきたい。
まだ自分が知らないことがある!わからないことがある!今までと違った観方ができるのではないか?
そうやって謙虚に受けとめていきたいなと思います。
そして新たな発見を面白がっていきたい!
一粒一粒実るごとに人生は面白くなっていくのだと思います。
風の頼りで、中学の時の先生はまだ教師をやられていると聞きました。
きっとさらに素敵な良い先生をやっていらっしゃるんだろうな。
稲穂を見ながらそんなことを思いました。
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