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手紙から電話へ

テクノロジーの進歩で手紙から電話に変わっても、想いというエネルギーを伝えることは変わらない。劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンを観てきました

前回の「ドリーマーとビルダー」のnoteで紹介したアマゾンCEOジェフベゾスの記事で「何が変わるかより何が変わらないのかが重要である」と彼が指摘している。Amazonで好成績を収め宇宙ビジネスまで進出するベゾスだからこそ各方面から未来予測を求められる。そんな彼が変わらないものの方が重要だと指摘している。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの作品を見ていると、電波塔がつくられ電話が普及し、自動手記人形サービス(手紙を代筆する仕事)は廃れていったが、誰かに想いを伝える行為は変わらないものだと気づく。コミュニケーション媒体がメールやチャット、テレパシーになろうと想いを伝達する行為は変わらない。時代の流れで、手紙は破壊され電話として再生する。しかし手紙は完全には破壊されず生き続けている。

キケロという紀元前に生きていた哲学者がいたそうだが、彼いわく「徳を持つ人は死んだあとも生き続ける」らしい。ヴァイオレットちゃんは死んだ後も、肖像切手として何世代にも渡って生き続けていた。彼女の熱心な親しみやすい人柄に周りは惹かれ続けた。そんな彼女は徳を持つ人といえる。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンという作品から学ぶことは多いし、京アニが2020年1月公開予定から8ヶ月間も延期して温めてきた渾身の作品。本当に心からオススメ。

京アニ、そしてヴァイオレットちゃんありがとう。


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