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モロッコ新年の話


Note手探りで書き始めてみたんですけど、沢山の方がフォローしてくれて
ありがとうございます。

前職はアフリカのモロッコで働いていました

今日はちょっと長い話になりますが読んでくれたら嬉しいです。
私、以前モロッコという国で10年ほど暮らしてたんです。
画像はモロッコ住んでた時の砂漠での初日の出の写真です。
最初は旅行で訪ねで魅了され、その後青年海外協力隊に応募し、運よくモロッコ派遣され、その後は現地の会社に就職したんです。
就職して何年かしてモロッコ人と結婚したんですけど、これを書くと怒られるかも知れませんが、日モロカップルで成功してる人達ってほんと少なくて当時の上司に言わせれば、砂漠のラクダ引きは「砂漠のホスト達」だし彼らの「愛してるは挨拶程度の重みしかないからね」との事(笑)
なぜならまだまだ発展途上国のモロッコで簡単に国を出るのは、外国人と結婚するのが一番手っ取り早いからです。
中には真実の愛もあるでしょうし(特に同年代同士の結婚なら恋愛結婚の可能性大です)そこは否定しませんが、現地の慣習で言うと男性が年下、女性が大幅に年上というのはモロッコ人同士の結婚ではまずないです。
多少の年齢差ならあるらしいけど、男性が年上はOKでも女性が母親並に年上というのは相手が外国人でなければまず家族が認めないっていう感じです。
実際問題、後に砂漠のホスト達は国を離れ稼いで帰ってきたら、年上女房とは離婚(又は死別)し、国に戻り若い嫁を貰って家を建てるってパターンはよく聞きました。でもお互いWIN-WINなら良いと思いますけどね。
まぁそういう理由もあってか私も外国人だったので例外に漏れずまぁモテました。というか後で知ったのだけど、特に田舎の方だと「ふくよか、色白、ストレートヘアー」は富の象徴にもなるので、図らずも私モテ要素が揃ってしまってたんです(笑)お店の人に「ナイスサイズ!」っ言われた事あるし(失礼しちゃう)痩せ型の女性達にも、貴方みたいな体型と髪になるのはどうしたらいいのって結構聞かれたし。ゴロゴロしてたら簡単になれるけどね
だからぽっちゃりの方は是非アフリカへ。
モテ期到来間違いなしです!
そう言う話を沢山聞いていたのでモロッコ人とは絶対結婚はしないと思ってたんですね。

ある日恋した男性はジョニデ似のクズだった


でもある日、見た目ジョニデ似、今まで出会ったことのないタイプのモロッコ人に出会い、お互い恋に落ちてしまったんです。
でも見た目ジョニデはそれなりのクズでした(笑)同い年で金目当てでもなかったけど、日本で言うとこの心根は優しい元ヤン、フリーターって感じでした。そして、彼がなぜモロッコ人に見えなかったかと言うと色んな血が混ざってたから、見た目のせいで外人扱いされたり、彼は彼なりに苦労もあるようでした。

でも彼と付き合うようになって良かったのは喧嘩っぱやく狂犬のような彼は私をジロジロと見ようとする輩がいたら、すぐに喧嘩を売りに行きました(笑)当時の大家さんにストーカーされてたのも、狂犬が一発で脅して解決してくれたのには感謝してます。

フリーターだけど、私が働いてるし、根は優しいし、何より顔は好みだったけど、結婚の決め手は私が高熱を出した時、モロッコの病院なんて絶対行きたくなかったから我慢してたんですけど、全然熱が下がらず、心配した彼は泣きながら「お願いだから病院に行こう、俺がおぶってでも連れて行く、君が居なかったら生きていけない」と泣きながら懇願され、生きて行けないの意味は生活できないと言う意味だったのかも知れないけど(笑)

私の事をこんなに想ってくれる人はこれから先現れないかもと思って結婚を決意したんです。病院でも人騒動ありましたがその話はまた今度。でも結婚して数年一緒に暮らし、特に子供が出来てからは、私の産後鬱もあったのでしょう。

夫とトラブルが絶えず、乳飲子抱えてフルタイムで働き、尊敬する上司の元やりがいのある仕事だったのに、家庭面での苦労が絶えず、仕事にも支障が出てくるし、これ以上この人と居たら、会社にも迷惑をかけるし、何より子供を守れないって思い子供と一緒に帰国しました。
こんな形で離職してしまったのは本当悔しかったし、上司にも本当申し訳なかったけど、上司はそんな私に帰国の費用や沢山のプレゼントと今でも悩みを相談できる関係が続いていることには本当に感謝しきれないです。
そういった人の元で働けたっていうのはかけがけのない財産だと思う。
私を休職に追い込んだクソジジィとは大違いだ(笑)

パートナー選びに失敗した結果、帰国を決断

さて、前置きが長くなりましたが、モロッコと日本では-9時間時差があるのでお世話になったファミリーや友人にHappy New Year(仏語ではBonne année,ベルベル語ではアルファベット表記ならAssgas Amegaz!)メッセージと近況報告なんかをしたんです。
ちなみにモロッコの公用語はフランス語、アラビア語、ベルベル語で私が長年住んでいた地域はベルベル人が住む土地だったので、友人もベルベル人が多くベルベル語は文字自体はあるけどほぼ口語みたいなものなので、アラビア語よりベルベル語の方が得意だったけど、文章では書けないので、仏語のわかる一番親しかったご近所さんの息子(20代半ば位かな)にメールしたんです。
彼の母親が私の友人なんだけど母親は私より少し年上だけどフランス語はあまりわからないのと、私のベルベル語も相当衰えてるし、まずはメールで息子に近況報告したんです。
私「明けましておめでとう。私、最近病気になってしまって、しばらく働くことが出来ないからモロッコにも当面行けそうにないの。でも息子も家族も元気だから、今は仕事は休んでるし、そのうち良くなると思うから心配しないでねってお母さんにも伝えてね」すると彼は
息子「働けなくてお金に困ってるなら、遠慮しないで言ってお金送るからさ」もう泣いちゃったよね。20代男子だよ?まだまだ発展途上の国だから給料だってそんなら高くないのに。
私「病気で働けなくなった人には国から援助も出るから心配ないよ。でもその気持ちとって嬉しかったよ。ありがとう。それにお金を送るべきは息子の父親だと思うから、自分が稼いだお金は自分で使うか、お母さんに使ってね」
初めて出会った時、彼は中学生位で賢い子だとは思ってたけど、どうやって育てたたらそんな良い子に育つのか、友達に聞きたいくらい。
前にもメールが来た時
息子「お母さんが連絡がないのを心配してるから、連絡してあげて」
私「ごめんね夫とトラブルがあってwhatsapp(モロッコでライン並に使われてるアプリ)自体使ってなかったんだ、すぐ連絡するね」
私「実は夫とは離婚するつもりなんだけど、私がそっちに行ってサインしなきゃ出来ないんでしょう?それで色々揉めててね」
息子「息子くんのためにも、きちんと二人で話し合った方がいいよ。きっとうまくいくし僕達も力になるよ」
ここで母登場「代わりに私が言ってあげる!息子のためにも離婚に応じなさいって」
私「いや、離婚自体には応じてて、日本での手続きは終わってて、後はモロッコに私が行って色んなとこでサインすれば良いみたい」
国際結婚って結婚自体も面倒だけど、離婚も超面倒なのだ。
逆に1日で済む日本って簡単すぎない?

私に課せられた最大の使命


最後に息子はそれなりに元夫に似て、イケメンと言われるけど、どちらかといえば顔は私寄りで中身が夫という、子育てという最大の試練を与えられました。
旦那譲りのADHDの特性もあって、良くも悪くも人の影響も受けやすく”闇バイト”のニュースがを見る度に旦那がクズだったこともあり、将来そういう方向に行ったらどうしようとか、ニュースを見る度に不安になります。
子供と言っても、全く別人格だから、似てるところもあれば、似てないところも、もちろんあるし、優しいところはあって昨日も「ママ、俺のゲーム時間終わったからさ、次ママがモンハンする?」って自分が私に教えたいのもあって言ってきました。
そう、だから私の最大の使命はまだまだ可愛い8歳の息子を将来クズにだけにはしないよう頑張らないとなんです!

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