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🎤ガーシュインとラヴェル
パリの四月 1928年の春、ガーシュインはパリでラヴェルを訪ね、その門弟になりたいと願ったが、ラヴェルは「大ガーシュイン」が二流のラヴェルに成り下がるわけはないといって拒絶した。そして「君は君の行く道を進めばいい。もう君に教師は不要だ」といった。その頃パリにいたストラヴィンスキーの処へもいって、教えをこうたが、彼はそれを冗談だと思って相手にしない。そして
「一体君は一年にどれ位の収入が有るのですか?」とたずねるので
「百万ドルか二百万ドル位」と答えるとストラヴィンスキーは大笑いをして
「それじゃ、僕の方で君の弟子入りがしたい位だ」と答えた。
1928年は音楽史においても重要な年で、多くの著名な作曲家たちが活動していました。この時期は、20世紀初頭の音楽の変革期に位置付けられ、多様な音楽スタイルや技法が開花していました。1928年に活躍していた、あるいはその年に注目すべき作品を発表した作曲家をいくつか挙げます。
イーゴリ・ストラヴィンスキー - ストラヴィンスキーは20世紀を代表する作曲家の一人であり、1928年には「アポロン・ムーサゲテ」を発表しました。このバレエ音楽は、彼の新古典主義期の作品で、音楽史における重要なマイルストーンの一つです。
セルゲイ・プロコフィエフ - プロコフィエフは、1928年にオペラ「愛のための三つのオレンジ」のアメリカ初演を成功させました。この作品は彼の代表作の一つであり、特異なユーモアと独特の音楽言語が特徴です。
モーリス・ラヴェル - ラヴェルはこの年に「ボレロ」を作曲しました。この作品は彼の最も有名な作品の一つであり、繰り返しに基づく単純な構造ながら、その進行とオーケストレーションによって大きな人気を博しています。
アーロン・コープランド - アメリカの作曲家であるコープランドは、1920年代後半に独自の音楽スタイルを確立し始め、アメリカ音楽のアイデンティティを形成する上で重要な役割を果たしました。1928年にはまだ若手でしたが、その後の活動に大きな影響を与える経験を積んでいます。
ジョージ・ガーシュウィン - ガーシュウィンは、1928年に「アメリカン・イン・パリ」を作曲しました。この作品はジャズの要素を取り入れたクラシック音楽の代表例であり、ガーシュウィンの創造性と革新性を示しています。
これらの作曲家は1928年に重要な作品を発表しただけでなく、20世紀音楽の発展において重要な役割を果たしました。彼らの音楽は今日でも広く演奏され、愛され続けています。
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