📐Pytorchにも微分や偏微分の機能はついてますか?
はい、PyTorchには微分や偏微分の機能が組み込まれています。PyTorchの主な機能の一つは自動微分システムである`torch.autograd`です。このシステムは、ニューラルネットワークのバックプロパゲーションにおいて、勾配を自動的に計算するために使用されます。
PyTorchにおける自動微分の特徴:
自動微分: ニューラルネットワークのパラメータに関する損失関数の勾配を自動的に計算します。
逆伝播(Backpropagation): ニューラルネットワークの学習の際に重要な逆伝播アルゴリズムをサポートし、勾配降下法によるパラメータの更新を可能にします。
動的計算グラフ: PyTorchは動的計算グラフ(Dynamic Computation Graph)を採用しているため、モデルの構造が実行時に決定され、柔軟なネットワーク設計が可能です。
基本的な使用例:
import torch
# 変数の定義
x = torch.tensor(2.0, requires_grad=True)
y = torch.tensor(3.0, requires_grad=True)
# 関数の定義と計算
f = x**2 + y**2
# 勾配の計算
f.backward()
# 勾配の取得
x_grad = x.grad
y_grad = y.grad
print("df/dx at x=2, y=3:", x_grad.item())
print("df/dy at x=2, y=3:", y_grad.item())
torch.autogradは、任意のスカラー値関数の自動微分を実装したクラスと関数を提供します。既存のコードに変更を加える必要はほとんどなく、 requires_grad=True キーワードで勾配を計算するテンソルを宣言するだけです。現在のところ、浮動小数点テンソル型(half、float、double、bfloat16)と複素数テンソル型(cfloat、cdouble)に対してのみautogradをサポートしています。
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