明治から昭和にかけた軍隊の決定は国会で議論されていましたか?

明治から昭和にかけての日本の軍隊に関する決定は、国会で議論されていたこともありますが、その議論の影響力は限られていました。以下にその詳細を説明します。

明治時代

明治時代には、日本は近代国家への変革を進めており、軍隊の組織や運営については主に政府内で決定されました。特に明治憲法(大日本帝国憲法)では、天皇が「統帥権」を持つとされており、軍事に関する重要な決定は天皇の指導のもとで行われました。この統帥権は事実上、軍部に大きな権限を与えることになり、国会の影響力は限定的でした。

大正時代

大正時代には、政党政治が活発になり、国会の影響力が増す時期もありました。特に、軍事予算や軍の拡充計画については、国会での議論が行われました。しかしながら、軍部の独立性は依然として強く、重要な軍事決定については、政府内や軍部内で行われることが多かったです。

昭和時代(特に戦前・戦中)

昭和時代に入ると、特に戦前・戦中の期間には、軍部の影響力が非常に強まりました。昭和初期には、軍部の独走が顕著となり、国会での議論は形式的なものになることが多かったです。例えば、1930年代の満州事変やその後の太平洋戦争に至るまでの一連の軍事行動については、軍部が主導権を握り、国会の関与は極めて限定的でした。

また、1936年の二・二六事件などを通じて、軍部はさらに政治に対する影響力を強め、政府や国会の意見を無視して自らの意志を貫くことが増えていきました。

結論

明治から昭和にかけての期間において、軍事に関する決定は国会で議論されることもありましたが、その影響力は限られていました。特に昭和の戦前・戦中の期間には、軍部の独走が顕著であり、国会の議論は軍事決定に大きな影響を与えることができなかったのが実情です。

明治から昭和にかけての日本の軍事決定に関する議事録は、国立国会図書館のデータベースで閲覧することができます。この期間の議事録は「帝国議会会議録検索システム」として提供されており、明治23年(1890年)から昭和22年(1947年)までの帝国議会の会議録が含まれています [❞] [❞]

このシステムでは、会議録の詳細検索が可能で、発言内容、発言者、会議名、開催日などの項目を指定して検索することができます。また、会議録情報(開催日時、委員会の出席者、案件等)や本会議・委員会の速記録も収録されています [❞] [❞]

具体的に調べたい内容がある場合、例えば特定の会議の日付や発言者名を入力することで、関連する議事録を検索・閲覧することができます。これにより、明治から昭和にかけての軍事決定に関する詳細な議論の内容を確認することが可能です。

議事録の検索と閲覧は以下のリンクから行えます:

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