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#6 死と生が通る小道『The Path』

一羽の親鶏となって、ひな鶏を安全な場所まで連れていってあげるゲーム。
ひな鶏は基本的に自分からは動かず、親鳥が接近すると歩き出す。自分の意志では危険を回避できないので、上手く誘導してやって道を進んでいく。
ゲームとしてはとてもシンプルだが、そのビジュアルセンスは素晴らしく、特に影の使い方が非常に上手い。人の声だけで作り出された効果音が不気味な温かみを醸し出し、不穏さと穏やかさが共存した耳に残るBGMも相まって、極短い間にいとも容易く散っていく生命の残滓ひとつひとつが印象に残ってしまう。

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本作は所謂死にゲーなのだが、その対象が自キャラではなくNPCに、しかも無力でひ弱な存在となっているところがミソ。ともすれば感覚が麻痺しがちな、ゲームの中の「死」という概念にリアリティを与えている。
ちなみにタイトルを見て気付いた人もいるかもしれないが、そこには明確に「死」が隠されている。小粒な体験の中にセンスを濃縮してあるゲームだった。

プレイ時間:5分くらい 【ブラウザプレイ可能】

ココイチでカレー食べます。