ワクチン接種・若年層で発熱多発|迷想日誌
厚生労働省は、新型コロナワクチンの接種を受けた者を対象とした、接種部位の腫れ・痛み、発熱、頭痛などの症状の頻度などを調査していますので、概略をご紹介します。
調査は、先行的に接種を受けた約2万人の医療従事者を対象に、接種後一定期間(約1カ月)に起こった症状・疾病を調査したものです。
まず、接種部位の痛みなどが多くの者にみられました。
「発赤」は1回目接種初日は4%程度ですが、その後の2日目、3日目ともに10%程度の割合となっていて、全体として多くのケースで現れています。「腫張」も同様の結果です。
発熱、頭痛、倦怠感などの全身反応は、1回目接種よりも、2回目の接種で頻度が高い傾向がみられました。
また、年齢が上がると頻度が低くなる傾向や、男性より女性の方が頻度がやや高い傾向がみられました。
なかでも「全身倦怠感」を感じる者がめだちます。「発熱」は2回目の接種で多く出ています。
全体として、ワクチン接種による副反応は、部位の腫れなどを含めれば、何らかの形で生じているようです。
「発熱」では、2回目接種後の若年層でとくに多くなっています。割合としては、20代、30代ともに4~5割程度でした。
今後、職域接種が拡大していくと、とくに若年層において副反応が広がる可能性があります。
接種による発熱の場合、企業としてはどう対処すれば良いのでしょうか。
このため、ワクチン接種による特別有給休暇制度を導入すべきとする意見があります。
必要な労務費などを国が負担すべきであるというものですが、厚労省では、今のところ労務費負担に関する検討は行っていないようです。
死亡例の報告もあるようです。6月4日までに約200例となっていますが、引き続き、個々の事例について専門家による評価を行っていくとしています。
現時点において、ワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとされています。
また、厚労省によると、国内外でワクチン接種が原因で、何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていないといいます。
接種を受けた者に流産が増えたということもないようです。
しかし、接種によって死亡までいかないとしても、とくに若年層を中心に何らかの副反応が多く現れそうです。
当たり前ですが、ワクチンは投薬と違って全く健康な者に接種するものです。
たとえわずかな人数であっても、重篤な副反応や死亡につなげてはなりません。
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