見出し画像

厚労省分割論に後藤大臣の考えは?|気ままに労働雑感

後藤茂之厚生労働大臣は11月30日に開いた記者会見で、取り扱う範囲が広く、新型コロナウイルス対応で業務量が著しく増加している厚生労働省の分割論に対する考えを明らかにしました。

記者団から厚生労働省の複数大臣制や分割論に対する考えを聞かれた後藤大臣は、同省の業務量の多さを認める一方、「組織論からいうと、現役世代が減少して社会構造の変化が起こるというときに、社会保障施策と雇用労働施策を一体的に横断的に実施できる組織というのは、今の時代にとっては適切な組織だと思います」と、分割に消極的な姿勢を示しました。

さらに、「人を増やさずにただ分けた場合には大臣の仕事が楽か楽でないかという違いは出るかもしれませんが、組織としては、総括的な総務部門を分けて人員を増やさずに組織を分けるだけでは事態はあまり改善されません」と指摘。
「ガバナンスを強化したり、合理的に仕事をしていく工夫を行いつつ、人員増加を要望したい気持ちでいます」と加えました。

過酷な労働環境が社会保障および雇用労働政策の円滑な実行の妨げとならないよう、業務量に応じた適切な人員配置が重要と考えます。

労働新聞編集長 金井 朗仁

―――――――――――――――――――

〈労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内〉
労働にまつわる最新の情報など、充実したコンテンツを配信中の『労働新聞・安全スタッフ電子版』は、下記よりご覧ください。

――――――――――――――――――――

Copyright(C)(株)労働新聞社 許可なく転載することを禁じます



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?