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あらゆる不正?が表面化した米大統領選|迷想日誌

アメリカ大統領選が一段落しましたが、アメリカの民主主義がこんなに空疎だと思いませんでした。
トランプ、バイデンの両氏のどちらにも与するわけではありませんが、民主主義の根幹である選挙制度の不完全さが派手に露呈してしまいました。

一般報道などによると、今回の大統領選では、ありとあらゆる不正行為が表面化している模様です。
もちろん実際に不正があったかどうか、確証があるわけではないので推測の域を出ません。

しかし、不正とされる行為を挙げると、重複登録投票、無資格者投票、死者による投票、外国人からの投票、監視員への妨害、集計機械誤作動による集計ミス、票の廃棄などです。
合わせて数千件に及ぶ不正行為がこれまでに発覚しているといわれています。日本ではとても考えられません。
不正投票の恐れが高まるとして日本では実施されていない郵便投票が、大規模に行われること自体がそもそも問題です。

様ざまな不正で、「選挙が盗まれた」と考えるトランプ大統領とすれば、ここで退くことはできないと考えるのは無理もないでしょう。
どちらが大統領になるかということではなく、民主主義の根幹である手続きの正義・正当性が問われかねません。
このため、不正が疑われる地域について、司法による調べが進むでしょう。

そしてトランプ大統領は、今後、国内の分断・対立が激しくなっていくとみているようです。
それは先週のエスパー国防長官の突然の解任に表れています。
国家テロ対策センターのクリストファー・ミラー氏を後任に充て、分断が強まる国内の治安維持態勢を強化しようと考えているようです。

いずれにしても、民主主義先進国と考えられていたアメリカの選挙制度が、もしかすると実際には発展途上国並みの杜撰さとみられても致し方ない状況ではないでしょうか。
多くの州が接戦だっただけに、大統領選で表面化した闇にただ驚くばかりです。

労働新聞編集長 箱田 尊文

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