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労働新聞編集長の気ままに労働雑感

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2022年5月の記事一覧

有識者検討会が勤務間インターバルで議論|気ままに労働雑感

厚生労働省が5月18日に開催した第13回「これからの労働時間制度に関する検討会」(座長=荒木尚志東京大学大学院教授)で、勤務間インターバル制度が議題に上ったので、その様子を少し紹介します。 勤務間インターバル制度とは、終業時刻から次の始業時刻の間に一定時間以上の休息時間(インターバル時間)を確保する仕組みです。 平成31年4月施行の改正労働時間等設定改善法によって、制度導入が事業主の努力義務になりました。 労働者の十分な生活時間や睡眠時間を確保することを目的としており、昨年

厚労省が障害者雇用除外率の引下げ・縮小を検討|気ままに労働雑感

厚生労働省は5月10日、労働政策審議会障害者雇用分科会を開き、障害者の雇用義務を軽減する除外率制度について、対象業種の除外率を一律に10ポイント引き下げる案を提示しました。 除外率は、建設業や道路旅客運送業など障害者の就業が困難な業種について、雇用する労働者数を計算する際に一定の労働者数を控除する制度ですが、障害者と健常者が平等に生活できる社会をめざす「ノーマライゼーション」の観点から、平成14年の障害者雇用促進法改正によって、16年4月に廃止されました。 現在は、経過措置