空間を認知するということ

空間とは一体なんだろうか。
空間とは四方に壁なる物が存在していれば、我々はこの場を空間として認知するのだろうか。
その最小単位は事物にあると私は考える。
事物とは物であり、文化であり、慣習であり、シンボル的な要素でもあるが、その事物がそこに存在することで、初めてそこに空間が生まれる。
空間が生まれることによって時間が同時に発生する。
次に我々が事物を観測することで、事物による空間・時間が発生する。
ここにおいて我々は事物によって自分自身を認知する。すなわちアイデンティティの獲得である。
例えとして机という事物が目の前に存在しているとする。その時、机によって空間・時間が発生する。次にその空間・時間を認知した我々は、その机という事物のアフォーダンス、もしくはシグ二ファイアによってその事物、あるいは空間・時間へ主観がアクセスする。これは同時にアイデンティティを獲得していると言える。つまり机がある空間において、観測者は学生なのか先生なのか、あるいは他の何かなのか…それは社会的な個人の立ち位置に一対一に対応する流れを生む。

まとめとして事物が存在することの副産物として空間が自立を始める。そして事物を観測して初めて時間が生まれ、アイデンティティがそれに呼応する形である程度の強度をもった空間として世界を構築することになるのだ。

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