Moloka'i島へ
「あなた一人?」
オアフ島からモロカイ島へのセキュリティゲートを通る時にチケットとパスポートをチェックする検査官の女性が、うっすらとした怪訝さを持って、そう訊いた。
私の旅はほとんど単独旅行である。
だから、セキュリティチェックなどのシーンで、怪訝そうにされたり緊張感が走ることは珍しくない。またか、くらいの気持ちでYes,と答える。
次の瞬間、検査官はまるっきり長年の友達のような表情と口調になった。
「モロカイよ?日本から?独りで?何しに?な・・・っんんんにも、ないわよ?!」
それがいいんじゃない、何もない、をやりに行くんだよ、と笑って答える。
わたし、ハワイ大好き(crazy)だからね、と答えると、
「そうね、あなたイカれてる(crazy)わ。」
と、盛大な呆れ顔で、パスポートを返してくれた。
わたしが訪れた頃はモロカイへのインターアイランド間エアラインにIsland Airが就航していた。小さな田舎のバス亭でバスを待つかのようなのんびりした待ち時間。モロカイ、どんなところだろう。