映画の時間02

 海外ドラマ、特にアメリカのものを時々観る。ストーリーはもちろん大事だが、日々の暮らしが少し描かれてるのが良い。FBI捜査官や州警察の保安官のだらしない休日とか、朝の準備や洗濯物のあれこれ、子供の世話や離婚した旦那との面会日、クリスマスプレゼント選び、、、、それらを過ごしながら、日々の仕事をこつこつ進める様子が好きだ。仕事こつこつの部分は映えないのであまり描かれないが。学生時代、毎日実験をしながら、期待してるような化学反応が得られず、原因がわからず、腐ってた時なんかは特にそういうドラマを観ると、元気が出て、なにか解決しそうな気持ちを得ていたものだ。

 「DINER(ダイナー)」というアメリカン大衆食堂で甘そうなレモンケーキとかパンケーキとかをフォークでグチャグチャ食べてるのも好き。話し込んでる最中に「食う気なくなった。」「いらないんだったら食べて良いか?」となり、パンケーキやマッシュポテトなんかをまたフォークでつつきまわしたり、大きな口に放り込んで食べるのもなんだか下品で好き。石坂浩二版の金田一耕助シリーズで、安食堂で女中と玉子丼をかき込んでるのが、映画での食事シーンで最も好きだが、ダイナーでのあれこれはそれに次ぐ。テイクアウトのバニラシェイクをズズズっとしながら、車に乗り込むのなんか最高だ。

 番外編として、「マッドマックス2」でマックスがドッグフードを不味そうにフォークで食べるのと、「コブラ(スタローンのアウトロー刑事のやつ)」で、コブラがサングラスも革手袋も外さず(外したか?)自宅冷凍庫からピザを取り出して、そのまま、なにも美味しくなさそうにナイフで切って食べながら、銃の手入れするのは大好き。

 ただ、こだわりをもって描かれたラピュタやカリオストロの城やハウルなんかの食事シーンは美味しそうだし、生命力あふれて好きだが、ちょっと違う。漫画だと「AKIRA」3巻、ミヤコ一派の工作員「おばさん」の家で金田が人工サンマをごはんと一緒にぐぁつぐぁつ食べてるシーンは最高。

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