Rock'n'文学

猫ときどき小説書き。エッセイと翻訳。 たまにユル硬ブログ:https://rocknbungaku.hatenablog.com/ 第36回世田谷文学賞エッセイ部門1席。作品はこちらから。http://setabun.or.jp/event/302/

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最近の記事

<書評> ジャケ買いで失敗しがちな人におすすめしたい三冊 ― 第8回翻訳者のための書評講座 尾張惠子

 「翻訳者のための書評講座」は書評家豊﨑由美さんに翻訳者たちが教えを請う講座。11月16日はその第8回目、わたしは「~におすすめする三冊」というテーマで臨みました。この講座にでは、受講生と講師が前もって提出されたそれぞれの書評(無記名)に点数をつけて講評するのですが、なんと、今回わたしは豊﨑さんから「逆選」という評価をいただいてしまいました。つまりマイナス。その理由は、ルール違反。この講座に提出するのは、課題もしくは自由課題の書評、作家紹介、「~におすすめする三冊」、「時評書

    • 何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その8

      どんな旅もいつかは終わる。 でも心のどこかにひっそり刻まれたものごとは、ずっと静かに続いていくのかもしれない。 長々しい旅行記に最後までおつきあいくださったみなさま、ありがとうございました。     〈目 次〉 はじめに 一  アフリカに行こう! 二  怒涛の予防接種 三  タンザニアのビザを取る 四  果たしてアフリカへ行けるのか!? 五  孤島リゾート、チャーレ・アイランド 六  サファリへの戦い 七  とうとう、サファリだ!! 八  アンボセリ国立公園まで 九  マサ

      • 何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その7

        野生動物をこの目で見たい、それがアフリカへの旅の一番の目的だったけれど。サファリツアーを通して、そこに住む人々のことについて、アフリカの文化や社会、経済について、自分がいかに無知であったかを思い知ることになりました。     〈目 次〉 はじめに 一  アフリカに行こう! 二  怒涛の予防接種 三  タンザニアのビザを取る 四  果たしてアフリカへ行けるのか!? 五  孤島リゾート、チャーレ・アイランド 六  サファリへの戦い 七  とうとう、サファリだ!! 八  アンボセ

        • 何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その6

          飛行機の機材トラブルから始まったアフリカへの旅、いくつもの苦難をなんとかかんとか乗り越えて、ようやく念願のサファリツアーに参加できることになったのは出発からちょうど一週間後のことでした。 ここからはアフリカの大地をガイドの運転するワンボックスカーで走り続ける旅、さてどうなることやら。     〈目 次〉 はじめに 一  アフリカに行こう! 二  怒涛の予防接種 三  タンザニアのビザを取る 四  果たしてアフリカへ行けるのか!? 五  孤島リゾート、チャーレ・アイランド 六

        • <書評> ジャケ買いで失敗しがちな人におすすめしたい三冊 ― 第8回翻訳者のための書評講座 尾張惠子

        • 何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その8

        • 何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その7

        • 何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その6

        マガジン

        • 書評講座 Vol. 8
          3本
        • 書評講座 Vol. 6
          5本
        • 書評講座 Vol. 5
          5本
        • 書評講座 Vol. 4
          8本

        記事

          何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その5

          さっきからずっと電話が鳴っているのにどうして誰もとらないのだろう? われわれはこんなにも旅行代理店からの連絡を切望しているのに・・・。じょじょに諸々の謎が解けてきた今、サファリツアーは自分の力で勝ち取るしかない。こうなったらもう戦うぞ、しかしどうやって。     〈目 次〉 はじめに 一  アフリカに行こう! 二  怒涛の予防接種 三  タンザニアのビザを取る 四  果たしてアフリカへ行けるのか!? 五  孤島リゾート、チャーレ・アイランド 六  サファリへの戦い 七  と

          何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その5

          何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その4

          飛行機の機材トラブル、通信システムの故障など相次ぐトラブルに見舞われつつ、なんとか1日遅れでアフリカに到着したものの、予定していたサファリツアーには間に合わず。その後のスケジュールもわからないまま、わたしたちが連れて行かれたところは・・・。     〈目 次〉 はじめに 一  アフリカに行こう! 二  怒涛の予防接種 三  タンザニアのビザを取る 四  果たしてアフリカへ行けるのか!? 五  孤島リゾート、チャーレ・アイランド 六  サファリへの戦い 七  とうとう、サファ

          何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その4

          何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その3

          準備万端整えて、いよいよアフリカへ出発だ! と思ったのに・・・ まったく思いがけないことが起こるのが旅というもの。 とはいえさすがにこれはあんまりでは・・・ 出発からたちこめる暗雲、はたして未来に希望はあるのか。     〈目 次〉 はじめに 一  アフリカに行こう! 二  怒涛の予防接種 三  タンザニアのビザを取る 四  果たしてアフリカへ行けるのか!? 五  孤島リゾート、チャーレ・アイランド 六  サファリへの戦い 七  とうとう、サファリだ!! 八  アンボセリ国

          何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その3

          何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その2

          さあ行こうと思い立ってすぐに気軽に行ける場所もあれば、かなり準備が必要な場所もあり・・・。その2は出発前準備篇。予防接種については、原稿を見直していたのがCovid禍を経た時期だったのもあり、ワクチンの是非についてもさまざまな意見が出ていたときだったので、あらためて自身の経験に基づいて考えることになりました。     〈目 次〉 はじめに 一  アフリカに行こう! 二  怒涛の予防接種 三  タンザニアのビザを取る 四  果たしてアフリカへ行けるのか!? 五  孤島リゾート

          何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その2

          何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その1

          「情報は古くなる。けれど経験は古びない。」  大昔に書いた自分の旅行記を読み直して、まず感じたのはそれでした。たぶん西暦2000年ごろ、満月かささぎという筆名で、出版人ドットコムという会社から電子書籍で出していただいたものです。当時電子書籍は今のように一般的なものではありませんでした。  もうすぐ四半世紀がたつわけで、時代も大きく変わってしまって、自分のなかではすっかりお蔵入りになっていた旅行記をあらためて読み直したのは、二年ほど前に某出版社が「わたしの旅行記」というようなも

          何があってもアクナマタータ<アフリカ旅行記>~スマートフォンのない時代に人はどうやって旅をしたのか その1

          「我が道を行く」(第五回私立古賀裕人文学祭参加作品) 万庭苔子 

          私立古賀裕人文学祭、通称古賀コンは、テーマに沿って1時間で書き上げたものを出す、というコンテスト。詳細はこちら。 【第5回】 私立古賀裕人文学祭:募集要項|古賀裕人🐸 (note.com) 五回目のお題は「座右の銘」。なんか小説にするのは難しい感じ……でもまあなんとかチャレンジしてみましたにょ。   我が道を行く                               万庭苔子  「労働」はできるだけしない。座右の銘をあげろと言われれば、みつえはそうこたえるだろう。

          「我が道を行く」(第五回私立古賀裕人文学祭参加作品) 万庭苔子 

          『故郷喪失アンソロジー 沈む名』出ました!

          藤井佯さまが編纂されたアンソロジーです。全14篇、多彩なジャンルの書き手により故郷喪失とはなにかを深く掘り下げる一冊、わたくし万庭苔子も「回転草(タンブルウィード)」という作品で参加させていただいております。 クラウドファンディングにご協力くださった方にはすでにお届け済み、先日の東京文学フリマでも好評を博した模様です。 お求めは全国いくつかの書店でも、また通販もございます。電子版は本日(5月31日)よりKindleで。詳しくは次のサイトでご確認ください。 故郷喪失アンソロ

          『故郷喪失アンソロジー 沈む名』出ました!

          <書評>「蜜のように甘く」「幸いなるハリー」(イーディス・パールマン著)古屋美登里訳 ― 第6回翻訳者のための書評講座 尾張惠子

          「翻訳者のための書評講座」は書評家豊﨑由美さんに翻訳者たちが教えを請う講座。昨日はその第6回目、わたしは自由課題で臨みました。提出した書評は概ね好評でしたがいくつかご指摘いただいた箇所もありました。主なご指摘は: 1.熟年の希望の星といって「でもお薦めの理由はそこじゃない。」と書き出しているのに、最後にも歳をとることは無限の可能性となるのは矛盾があるのでは。 2.「~もの」の表現が続くところは変えたほうがいい。 3.短篇集の表題になっている作品についてまったく触れていないのは

          <書評>「蜜のように甘く」「幸いなるハリー」(イーディス・パールマン著)古屋美登里訳 ― 第6回翻訳者のための書評講座 尾張惠子

          2月の俳句 ー 苔子

          いちご俳句会2月定例句会に参加しました。 以前我が家にいた猫はエリカの鉢植えを買ってくるやいなや、即座に花をぜんぶこそぎおとしてしまう習性がありました。エリカの花を見るたびにその猫を思い出します。 近所に様々な品種の梅が見られる公園があり季節になると出かけて行くのですが、最後は人の多さに疲れてしまうのです。

          2月の俳句 ー 苔子

          1月の俳句 ー 苔子

          いちご俳句会1月例会に投句させていただきました。 2回目の例会参加、俳句の難しさを味わっております。 強烈に詠みたい風景があっても、限られた字数でそれを表現する技術がまだまだ足りてませんなぁ。 **** 画像アップしてから誤字に気づきました。 x片寄せ → ◎肩寄せ でも投句しちゃったのでこのままで。(恥)

          1月の俳句 ー 苔子

          句会初参加

          10月某日、句会というものに初めて参加させていただきました。初体験というのはなんにしても大変緊張するものでございますね。 (兼題)   「蓑虫」「とろろ」 上記の兼題を含む 五句  ということでわたくしは次の5句を投句いたしました。時間がたって見直してみて、せっかくだから初体験の記念にあげておきます。 いちご俳句会主催のまめさま、参加されたみなさま、ありがとうございました。

          句会初参加

          理想の日曜日(改稿) 万庭苔子

          **先日アップした古賀コン3(テーマは「完璧な日曜日」)コンテストの結果が出ましたので、参加作品を勝手に1時間の制限をもうけて改稿してみました。 *************************  冷蔵庫はからっぽだった。非常時のために買い置いたはずの冷凍ピザもない。ちくしょう、この前食っちまっていたか。  三日の予定で旧東独地域へ鉄道の旅に出ていたのだが、列車のキャンセルや遅延、乗り継ぎ便の大混乱で、帰宅したのは昨夜深夜になってからだった。さすが悪名高きドイチェバーン

          理想の日曜日(改稿) 万庭苔子